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トイレのバリアフリーリフォーム 高齢者・介護を考えたトイレのバリアフリー化
トイレのバリアフリーリフォーム 高齢者・介護を考えたトイレのバリアフリー化
トイレはプライベートな空間なだけに、高齢な方もできればおひとりで使用したいと思う場所。事故なく安心して気持ちよく使ってもらいたいものです。
しかし高齢な方にとってトレイは、使いづらい辛さを感じる、時には転倒などの危険も伴う場所の一つでもあります。
そして介護が必要になった場合も、その狭さゆえに介護する方も、される方も共に動きづらいという問題が出てきます。
高齢者にとっても、また介護をする方にとっても使いやすいトイレにするためにはどうすればいいでしょうか。
今回は、安全で快適なトイレのためのバリアフリーリフォームについて考えていきたいと思います。
トイレのバリアフリー化が必要な理由
足腰の弱い高齢者にとって、トイレは色々な危険が潜んでいます。
加齢や薬の副作用などのため、「急いでトイレに行かなければ!」という場面も増えてきますので、事故のリスクはさらに高くなりますし、また失敗にもつながります。
ここでおうちのトイレにはどんな問題が見られるのか、その例を見ていきましょう。
かなりのご家庭で当てはまる項目があるはずです。
自分の家は大丈夫なのか想像しながら読んでみてください。
ドアが開けづらい
焦る原因になりますし、力を入れた時にバランスを崩して転倒の原因にもなります。
またトイレのドアが内開きの場合、万が一、トイレで倒れてしまった際に、外から開けることが出来ず、倒れた中にいる家族を助けるのが遅れてしまうということも考えられます。
間口やトイレ自体の狭さ
焦ると間口や壁にぶつかって転倒する危険があります。狭い場所ですので、今では考えもしないようなことで怪我をしてしまう可能性もあります。歩行器や車いすを使っている場合には、更に障害になります。
介護をする時にも間口が狭いと一緒に室内に入ってトイレまで導いてあげるということが難しくなります。また便器の周りにスペースがない場合には、補助作業にとても苦労をします。
段差がある
トイレの入り口や床に段差があると、つまずきや転倒の原因になります。
滑りやすい床材
トイレの床は水を使うため、とても滑りやすくなっています。手も足も力が弱くなっている高齢者にとっては特に危険です。
掴まるところがない
不安定で行き来に時間がかかりますし、立つ・座るという動作にも支障をきたします。また転倒の原因にもなります。
トイレ内外の温度差
冬場はトイレ内外の急激な温度差はヒートショックの危険性が増します。
トイレ室内の室温ももちろん重要ですが、便座が冷たいことも急激に熱が奪わる原因になるため、注意が必要です。
このように、高齢者にとってはトイレに行くこと自体が一苦労。そして危険もたくさん潜んでいます。失敗をして自信がなくなり落ち込みもします。
若い時には考えもしなかったような事がお年寄りには大きな問題になるのです。
また、従来のトイレは多くの場合、狭くて車椅子や歩行器を使うと介助がしにくいことが多く、下手をすると介助する方もバランスを崩し、2人で一緒に転倒するという事態にもなりかねません。
トイレは毎日使わなくてはいけない場所です。
高齢な方やご両親を介護する方にとって、ご自宅のトイレをバリアフリー化することは、ご家族の安心安全を守る上でとても重要な課題です。
また、今は必要のない方にとっても、トイレをバリアフリー化しておけば、将来自分が高齢になった際に快適に使えるようになります。
トイレのバリアフリーリフォームで押さえるべきポイント
ただ、実際に自分がその状況にならない限りは、今のトイレのどこに問題があって、改善していけば良いかをなかなか知ることはできません。
どうやったら安全で使いやすく、快適なトイレになるのか。
そこでここでは、介護する方、またされる方の抱える様々な問題に対する解決策について見ていきます。
ドアを引き戸に変更
手の力や握力、また足の筋力が衰えてくると、ドアを開閉するのが困難になります。
トイレの扉は引き戸に変更したほうが安全面でも安心できます。
引き戸は開閉する時に前後に体重移動をしなくてもいいため、立っていても、また車椅子でも楽に開閉することができます。
やむを得ずドアを使用する場合は、万が一トイレで倒れてしまったなどの時に、家族が扉をスムーズに開けることが出来るよう、外開きにするようにしましょう。
またドアノブの握り玉は握力が落ちると開けるのが困難になります。棒型のものに替えるだけでも、ぐっと使いやすくなります。
開口幅を広げる
開口幅が広ければ、トイレに入る際にふらついてドアにぶつかったり転倒したりするリスクが減ります。
また車椅子や歩行補助具を使っていても、トイレへの出入りがスムーズになります。
介助が必要な方の使用の場合は、介助者も一緒にトイレに入りやすいよう、その分ゆとりをもった広さにするといいでしょう。
段差の解消
段差が躓きや転倒の原因にならないよう、極力段差のなくなるようなデザインを選びましょう。
車椅子をお使いの場合には、段差を解消するためのスロープを設置するのも有効です。
室内の広さの確保
杖をついたり車いす生活になったりすると、今までよりも広い面積が必要になります。
また介助が必要となる場合には
- 転倒防止や座る・立つといった動作ために手を貸す
- トイレを使用した後、必要に応じて、お尻を拭いたり手を洗うのを助けたりする
- トイレを利用する前後に、利用者が衣服を脱ぎ着できるように手伝う
ここがポイント
介助される人、介助する人それぞれがスムーズに動くために便器の周りにスペースが必要になります。
今のトイレにそのスペースがない場合は室内を広げることも検討しましょう。
和式トイレから洋式トイレに変更
和式トイレは高齢者にとっては辛いもの。
足腰が弱くなると一段高いところへ登るのが辛いですし、用を足すのにしゃがんで立ってという動作が必要になるのも辛いものです。
ふらつき転倒の危険もありますので、和式トイレから洋式トイレへの改修をお勧めします。
手すりの設置
手すりの設置によって、トイレの中の移動や便座からの立ち座りといった際のサポートが可能になります。手すりにつかまりながらトイレを使用すれば、かなり楽に動作が行えます。
手すりの種類は、伝い歩きなどに適した横型、立ち上がりの補助をする縦型、両方の動作をカバーするL字型があります。高齢者の方の状況や現在のトイレ環境など、それぞれのご家庭の状況に適したものを使いましょう。
扉の開閉の際もバランスを崩しやすいので、入退室時のサポートに扉付近にも手すりを設置するのが望ましいです。
また手すりの設置に関しては、お使いになる方それぞれで適した位置が変わってきます。
力を入れる箇所、体重をかける場所などを考慮し、その方に合った位置に設置しましょう。
床材の変更
転倒のリスクがありますので、床材は、可能な限り滑り難いもの、尚且つ万が一転倒した場合の衝撃を和らげる効果のあるものに変更するのが望ましいです。
また「うっかり失敗してしまった…」という場面も増えてきますので、なるべく簡単に掃除ができて、清潔を保てるような物を選びましょう。
クッションフロアなどなら、ふかふかした柔らかな素材でクッション性も高く、転倒しても怪我のリスクが少なくなります。また水や汚れをはじくのでトイレの床材に適しています。
他にも車椅子の走行傷に強いなど、各メーカー高齢者に配慮した床材を出しています。
ヒートショック予防
冬のトイレは温度が低く、ヒートショックを起こしやすい場所の一つです。
直接お尻を出して座る「便座」は、肌にふれるのでその温度がとても重要。ヒヤっと感じるだけでなく、血圧の急激な変化が生じることがあります。
暖房機付きの温水洗浄機を取り付ければ便座の冷たさが解決できます。
また暖かい部屋との温度差を減らすため、トイレを暖め温度を一定に保つこともとても重要です。
床暖房や壁付けヒーターなどの利用が効果的です。
以上の他にも、暗い場所での転倒を防ぐために、トイレ全体を明るく照らす照明器具を選んだり、緊急時用の呼び出しボタンを設置したりするのも有効です。
ご自分おひとりでも、また介護が必要になった場合でも、安全に、また快適にトイレを使用することができれば、ご本人の、またご家族の安心につながります。
トイレバリアフリー化のポイント
ただバリアフリーリフォームをすれば安全に、また使いやすくなるかというと、そうではありません。
まずは使う方の生活環境をしっかり確認しトイレの状況を把握した上で、どんな弱点があり、それを克服するためにどんな施工を施せばいいのかを考えることが必要になります。
いちまるホーミングのトイレリフォーム
いちまるホーミングには、介護のことだけでなく、高齢者の方が過ごしやすい住宅事情に精通した建築士がおりますので、トイレのバリアフリーリフォームに関する知識・経験が豊富です。
何より、実際に働きながら家事・育児・介護をこなしてきた豊富な経験を持った女性スタッフが活躍しているというのが強みです。
大切なご家族の命を守るためのリフォームです。
お客様のお話に真摯に向き合い現地調査を行った上で、お一人おひとりの状態、またお宅のご事情に合った最適なプランを提案させていただきます。
いちまるホーミングのトイレリフォームへのこだわりやトイレのリフォーム事例、おススメ商品を紹介しておりますので、ぜひ参考にご覧ください!
トイレのバリアフリーリフォームに使える補助金
まとまった資金が必要な時こそ心強いのが補助金ですが、その申請は、一般の方には難しいものです。
いちまるホーミングにお任せいただければ、ご自分のリフォーム内容にどんな補助金が使えるのかというご相談にも対応いたしますし、申請のサポートもしっかりさせていただきます。
介護保険を使った住宅改修
介護保険では、要支援・要介護認定を受けた場合に、サービスの一つとして、小規模な住宅改修(介護リフォーム)の改修費用を補填してもらうことができます。
高齢者にとって危険な「転倒」や「転落」を起こさないための改修費用の一部が補填されます。
ただ、介護保険を使った住宅改修には色々縛りがあります。
適用条件に合うか、確認が必要です。
介護保険を活用してのトイレリフォームをご検討されている方は、いちまるホーミングにご相談ください。