リフォーム リフォームブログ
【介護リフォーム】トイレと洗面所をバリアフリーリフォームして快適介護
安全のための介護リフォーム
玄関、敷居、階段、トイレ、浴槽。高齢者にとっては危険な場所が沢山あります。
家の中での「危険」。親、パートナー、そして自分自身。
高齢化が進む今、残念ながら他人事では済まされない問題になってきました。
いざという時に慌てないよう、「危険」を回避する為のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、お母様のためにトイレと洗面台をリフォームしたお宅を例にとって、高齢者にとっても、またご家族にとっても安心で快適なリフォームについて考えていきたいと思います。
お客様のご要望
お客様のご要望は『安心して、トイレを使用できるようにしたい!』というものでした。
施主様のお母様はお年を召してから足腰が弱り、トイレで用を足すのが大変になりました。
将来的には、車いすでの生活も想定しておく必要がありました。
施工前:トイレの広さと導線、明るさに課題
改装前はこんな感じでした。
トイレと洗面所は、改装後お母様が使う洋間に隣設されていますが、用を足すのに、洋間のドアを開けて洗面台を通り、奥のトイレにたどり着く形になっていました。
介護の為にトイレを広く!
リフォーム前の洗面所の写真です。
洗面台下の収納はとても便利ですが、足腰の弱い方には、立ちっぱなしを強要するので大変です。
また車いす生活になると、洗面台に近づけず苦労をします。
椅子や車いすでも作業しやすいよう、洗面台下の収納を取る必要があります。
できれば車いすが楽に入れるよう、面積も増やしたいですね。
トイレに関しては、まず段差をなくさなければなりません。
写真では分かりにくいですが、トイレを入ってすぐに3㎝ほどの段差があります。
歳をとると筋力が落ち、段々足が上がりにくくなります。
つまずいたり、転倒しやすくなります。わずか1センチの段差でもつまずいてしまうと言われています。
また、このトイレは高齢者が使うには狭すぎます。
介助者がいる場合、2人でトイレに入ることになりますし、車いすも入れなければなりません。
この広さでは用を足す人間はもちろんですが、介助者も作業するのに苦労することになります。肘掛けも必要です。
足腰が弱っていると、何かにつかまらないと立ったり座ったりすることが困難になります。
広さを確保することも重要なテーマでした。
介護リフォームの重要ポイント
ただ手すりを設置したりバリアフリーにするのではなく、介護される方と介護するから双方の安全性や使い勝手を考えて設計することが大切だと考えています。
快適な介護の視点からご提案させていただいています。
トイレへの導線と明るさ
一番の問題は部屋からトイレまでの導線でした。
もっと楽にトイレにも洗面所にもたどり着けないか。
そして、トイレにも洗面所もとても暗い印象がありました。
高齢者は目も不自由になってくるので、なるべく明るい環境で作業する必要があります。
今回のトイレ介護リフォームのポイント
そこで今回のリフォームは、こんな点をポイントにしてみました。
- トイレ、洗面所の面積を増やす。
- トイレ、洗面所への導線をよりスムーズにする。
- トイレ、洗面所をバリアフリーにして、転倒を防止する。
- トイレに肘掛けを付け、立ったり座ったりを楽にできるようにする。
- 洗面台の下を空け、車いすでも作業しやすいよう洗面台の下に足が入るようにする。
- 部屋を明るくする。
施工後:明るく介護しやすいトイレへ
そしてリフォーム後はこうなりました!
洋間側に洗面所、トイレを向けることで導線がスムーズに!
また洋間の一部を削り、トイレ、洗面所の面積を増やすことで、作業しやすい広さを確保しました!
トイレの段差をなくしました
トイレの段差がなくなり、躓く心配もありません。
段差がなくなりバリアフリーになったことで、車いす生活になっても、便座までスムーズにお母さまを連れていくことができるようになりました。
また、肘掛けが付き、お母さまが自力で作業しやすくなりました。
写真向かって左の肘掛けは、ビスで固定されており、お母さまの状況が変化したとき(車いすが必要になった等)に、状況に応じて動かせるよう工夫してあります。
介護しやすさと収納を両立!
水回りが一か所になったことで、トイレ後の手洗いなども楽になりました。
洗面台の下の収納は無くし、車いすでも足が入れられるようにしました。
その分の収納場所はなくなりましたが、横に大きな棚を付けたので、物の収納にも困りません。
特にこれからトイレ関係で収納しておきたいものが増えてくるので、収納場所の確保は必要です。
トイレ、洗面所とも、照明を替え、白のクロスに張り替えたことで、明るく、清潔な印象になりました!
クロスは白だけではなく、色々なカラー、模様を取り揃えています。
トイレ、洗面所は特に暗い印象になりがちなところ。明るくなるよう、お好きなイメージのクロスを選んでみてください。
女性なら、花柄のクロスなんかもいいですね(*^^*)/
女性一級建築士より
歳をとっても自分のことが自分自身でできるというのは、「喜び」や「はり」に繋がります。
またそれは、一緒に暮らす家族の喜びにもなります。
これからお母様が、このトイレや洗面所を使うことによって、「自分でできる」喜びを味わってくれたらいいなあと思います。
介護リフォームにおいて重要なこと
介護関係のリフォームは、介護される人のためのものだと思われがちですが、介護する人、される人、それ以外の人、全てにとって快適な空間づくりのために行われるもの。
バリアフリーになっていれば、高齢者でなくても、万が一ケガをしてしまい、車いすで生活しなければならなくなったときでも、安心して生活出来ます。
もちろん、バリアフリーはお世話する方だけでなく、赤ちゃんや、わんちゃん、ねこちゃんにも優しい環境です。
これから施主様のご家族に、今まで以上に笑顔が増えたらいいなあと思います。
段差が解消されればお掃除も楽になりますよー!!(*^^*)/
こちらのリフォームの詳細な施工事例はこちらをご覧ください。
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