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親世代が〝最期まで自宅で暮らす" そのためのリフォームとは?
親世代が〝最期まで自宅で暮らす" そのためのリフォームとは?
一般的に50代後半から60代前半にかけて、これから迎える第二の人生をどのように過ごしていきたいのか…落ち着いてジックリ考えるには最適なタイミングになります。
子育ても一段落し、親との同居・介護を考えたり、自分自身も定年退職を迎えるなど人生のターニングポイントになります。
高齢の親がいらっしゃる場合は、子供としていろいろな面で考えを巡らせておく必要があります。
- 「実家の築年数がかなり経過していて、このままでは不安が増すばかりだ」
- 「離れて暮らしている親を、いずれ引き取り同居すべきか、施設に入所させるべきか」
- 「入院中の親・家族が、退院した後も自宅で支障なく生活が送れるだろうか」
特に高齢者や要介護者にとって、今まで住んでいた家の状態では生活しにくくなる場合があります。
今は元気だからまだまだ大丈夫…と思っていても、いつ何が起こるか分からないのが高齢期です。
高齢の親や要介護者にとってだけでなく、いずれご自身にも訪れる高齢期を、如何に穏やかに不安のない状態で迎えられるかが大きなポイントです。
人生で最期に暮らす住まい…「終の棲家」についてどのように考え、どのようなことを望むのか、検討すべき重要なテーマです。
終わり良ければすべてよし…親の希望をしっかり反映させるためにも、ご自身が身体的にも精神的にも健康な今だからこそ、しっかり考え行動することが大切になります。
「自宅で最期まで暮らす」ための準備がなぜ必要なのか?
病院でのベッド生活や施設ではなく、住み慣れた我が家で最期まで暮らしたい…そう願う高齢者が圧倒的に多くを占めます。
誰もが「自宅で気ままに暮らせるのが一番」と考えるのは自然なことです。
しかし、そのような想いとは裏腹に、高齢者による家庭内事故が多発しているのも事実です。
高齢者にとって家庭内事故のリスクが高い我が家
- チョッとした段差につまずいて転倒する
- 階段を踏み外して転落する
- 浴室の床で足を滑らせ転倒する
- 玄関で靴の脱ぎ履きをする際にバランスを崩してしまう
このような事例は最近まで全く気にならなかったのが、高齢期を迎えると何でもない所が危険個所になってきてしまい、皮肉にもそれが住み慣れた我が家に多く存在しているのが実情です。
これらの不安材料を払拭するためにも、適切なリフォームが必要になってくるのです。
介護が必要になった時に自宅で対応が可能か
あまり現実のものとして思い描きたくはありませんが、今後歳を重ねていく上でどうしても避けられないのが、身体的機能の低下です。
そこで必要になってくるのが「介護」「身体的援助」で、元気な今だからこそ対策を考えておかなければなりません。
高齢者向けリフォームに早過ぎることはありません。必要になってから動くのでは遅過ぎで、付け焼刃的なリフォームはかえって無駄になってしまうこともあります。
要介護者にとっても介助者にとっても、動きやすいバリアフリー化を考える必要があります。
将来を見据えた「リフォームの基本方針」
1階で生活が完結できる間取りへ
ライフサイクルや家族構成が変わってくると、家の中の様子も変わってきます。
使わなくなった子供部屋や客間、今となっては広過ぎるリビング等々、妙にガラ~ンとした空間になりがちです。そんな空間を上手に整理する方法として「減築リフォーム」があります。
「減築リフォーム」とは、不要になった部屋や2階などを撤去することで、掃除や管理の手間をなくし動きやすくすることがメリットの一つになります。
また寝室・トイレ・洗面・お風呂などを配置換えして移動しやすい間取りにすることで、生活動線が効率的になり日々の移動距離を最小限に抑えることが可能になります。
バリアフリー化で安心・安全な住まいに
高齢者は、年齢とともに身体機能が低下していくのは避けられませんが、悩ましいのは一気に低下するのではなく徐々に衰えていくことです。
本人もハッキリと気付かないうちに「オヤっ!」と感じることが少しずつ増えていき、ある時に身体のバランスを崩して転倒してしまうなどの危険性が密かに高まってしまうことです。
「転ばぬ先の杖」ではありませんが、このような家庭内事故が起こる前に、早め早めのバリアフリー化を考えていきましょう。
- 室内の段差や玄関まわりの段差の解消
- 玄関、廊下、トイレ、浴室などの移動時に手助けとなる手すりの設置
- 居室、廊下、浴室などの床面を滑りにくい床材へ変更
また扉の変更や廊下の拡張も検討しましょう。
扉の開閉時に、身体の移動が必要になる開き戸の場合は引き戸に変更することをおススメします。
また、可能であれば廊下の幅を広げておくことで、将来車イスや歩行補助器を使用することになっても無理なく安全に移動が可能になります。
ヒートショック・温度差をなくす断熱リフォーム
近年の温暖化現象により高温が続いていることで「熱中症」対策はいろいろな形で提唱され、「熱中症警戒アラート」なども発令されるようになっていますが、ヒートショックに関しては以外にもその危険性を訴えることが少なく感じます。
実は高齢者の熱中症による死亡者数よりもヒートショックによる死亡者数の方が圧倒的に多いとされています。
ヒートショックは気温の急激な変化により、血圧が大きく変動することによって血管や心臓・脳に影響を及ぼし引き起こされる心疾患です。
冬時期では、暖房で温まった部屋から暖房されていない寒い部屋への移動で起こりやすくなります。特に浴室やトイレなどが一番リスクの高い場所となりますので、可能な限り温度差を少なくする対策が必要になります。
浴室暖房乾燥機の設置
高齢者だけでなく多くの方が、脱衣所や浴室での温度差を一番感じやすい場所だと思います。
脱衣所や浴室内の空気を入浴前に暖めておく方法として、浴室暖房乾燥機の設置がおススメです。
床暖房の設置
エアコンで室内を暖かくすることはできますが、床面の暖かさを保つのは難しいことです。特にお風呂から出て廊下を移動するときに足元がヒヤッと感じるケースがありますが、それを解消してくれるのが床暖房です。
その他にも家全体の温度差を極力少なくする方法として、以下のリフォーム方法が有効ですのでぜひ検討しておきましょう。
断熱材の追加
住宅の断熱性を高めることで、外気の影響を少なくし室内の温度を保つことが可能になります。
二重窓の設置
家屋で一番外気温の影響を受けやすい場所が窓です。
二重窓にすることで外気の侵入を防ぎ、室温の空気を逃げにくくすることが可能になります。
お客さまの〝暮らし方″に合わせたリフォームの工夫
いちまるホーミングは、高齢者向けリフォームの実績を多く積んでいます。
お客さまが希望されるバリアフリーリフォームをそのまま工事するのではなく、お客さまの希望をお聞きした上で、現地調査を行い現状の生活動線を確認し、動きやすい生活動線を模索しながら提案をしております。
実際に暮らす方の動きを見て提案
いちまるホーミングは、現地調査を非常に大切にしております。
実際に目視することで、普段の動き方や動線上に問題点がないか等の確認をすることが重要だと考えます。
例えば、この動線上のこの部分に「チョッとした段差がある」、この収納場所だと「手が届きにくく不便で危険だ」等々、事前に把握することで漏れのない細かな内容までを設計に反映させてリフォーム案をご提示できます。
趣味や生活スタイルを大切にする設計
高齢者リフォームは、安全性を高めると同時に生活動線を短くして効率的に動けるようにすると言う目的がありますが、それだけではありません。
高齢者が第二の人生を、自ら大いに楽しむ目的でリフォームするケースも多くあります。
- 不要になった部屋を趣味の部屋に変身させて、今までやれなかった趣味を人目を気にせず楽しむ
- ガーデニングスペースを確保して四季の花々を愛でる
- 愛犬のためのドッグランを作る
等々…自分のための空間は、豊かな生活の場となり明日への活力を生んでくれます。
また減築リフォームは、ただ部屋を取り除くだけではなく、大切なスペースを整えると言う目的もあります。
- 代々大事にしている仏間を少しお洒落にして、そのままの場所で大切に引き継ぐ
- 親が肝入れで作った客間を雰囲気はそのままに、畳数のみを減らしてコンパクトにする
いちまるホーミングは、リフォームの仕方や残し方にも充分配慮して、お客さまに寄り添った提案を心掛けております。
介護が必要になっても安心‼ 補助金制度を活用したリフォーム
いちまるホーミングは各種補助金制度の活用を促して、全面的にお客さまのサポートをしております。
高齢者リフォームとしての「減築リフォーム」や「バリアフリー化」等々、是非この機会に補助金を活用してリフォーム費用の負担を減らし、安心安全な終の棲家を早めに手に入れておきましょう。
国や各自治体によるリフォームの補助金
国や各自治体により、既存住宅の長寿命化や住宅性能を向上させるためのリフォーム、さらには高齢者向けに安全な住宅環境を求めたリフォームに対して利用できる補助金制度があります。
国交省の「長期優良化リフォーム推進事業」がこれにあたります。
省エネ促進やバリアフリー化を図るリフォームに対しては、お住いの自治体で補助金制度が用意されていますので確認しておきましょう。
高齢者向けのリフォーム支援
高齢者や要介護者向けに住宅環境を改善するための介護保険制度があります。
手すりの取り付けや滑り防止のための床材の変更などを行う場合は、厚労省の「住宅改修費支給制度」が該当します。
公的介護保険を利用した住宅改修は、少ない負担でリフォームが可能になり高齢者や要介護者、さらにはそのご家族の生活の質を、向上させるのに役立つものになります。
この「住宅改修費支給制度」は、要介護認定の区分に関わらず一律20万円が限度額となり、掛かった改修費用の*1割~3割が自己負担となりますので、大きな費用負担の軽減になります。
補助金について詳しくお知りになりたい方は、いちまるホーミングにお問い合わせください
いちまるホーミングでは、お客さまのリフォームがどの補助金制度に該当するのかの判断や、各制度を利用するにあたっては、事前・事後の申請や指定書類の作成が必要になるなど、多くのルールがありますので、お客さまが理解できるように丁寧に説明しております。
さらに介護保険制度の利用にあたっては、ケアマネージャーとの連携が非常に大事になります。
いちまるホーミングは介護保険を利用したリフォームを多く手掛けており、地域のケアマネージャーとの連携にも慣れていますので作業もスムースに進みます。
また、介護保険以外の補助金については、書類の作成から申請の手続き等々手間のかかる作業を全て弊社がお手伝いをさせて頂きます。
いちまるホーミングの高齢者向けリフォームの特徴
女性一級建築士が評価されています
いちまるホーミングでは、女性一級建築士が女性ならではの目線で、細部にまで拘った内容をご提案しています。
お客さまの特徴や家族構成などを考えて、日々の動きを把握し、生活しやすい動線が確保できるように、お客さまに寄り添った提案を心掛けております。
丁寧な現地調査とお客さまの意向を反映したプラン提案
女性建築士が自ら現地に伺い、お住いの周辺環境から建物の細部まで自分の目で確認していきます。
お客さまのご意向をお聞きした上で、プロとしての視点から安全性・快適性を追求していきます。
一方で、機能性ばかりを追い求めることで、見た目には「いかにも介護用」と言った事にならないように、色合いやデザインにも配慮して、お住いに馴染む空間作りをするように提案しております。
設計から施工管理まで同じ担当者が一貫対応
弊社では、打ち合わせから設計・施工・管理まで同じ社員が担当する「一貫体制」を敷いていますので、あらゆる作業進行がスムースです。お客さまからの問い合わせなどのレスポンスも迅速で、さらにプランの変更や追加の依頼に対しても柔軟な姿勢で対応をしております。
地域密着でアフターフォローも迅速です
地元を愛し地域に根ざした「地域密着型」の集団ですので、急な相談やアフターフォローにもフットワーク良く対応させていただきます。ご連絡を頂ければ、直ぐにスタッフがお伺いします。
いちまるホーミングは、お客さまが快適で健康的な暮らしができる住空間の提案から、補助金制度の上手な活用方法まで、広範囲にわたって必要なサポートを全面的に実践しております。
私たちは、皆さまからのご要望をしっかりとお聞きした上で、プロとしての豊富な経験と実績を活かした「安心して暮らせる住まい」を提供するプロ集団を目指しています。
無料相談会も随時開催しておりますので、静岡・焼津・藤枝・島田のエリアで「高齢者リフォーム」をお考えの方は、是非いちまるホーミングにご一報ください。