リフォーム リフォームブログ
ヒートショック対策リフォームでお風呂・トイレも安心!
ヒートショック対策リフォームでお風呂・トイレも安心!
部屋の中と外の寒暖差が激しく時期に心配される「ヒートショック」。
急激な温度差で血圧が大きく上下することによって起こる健康被害のことをいいます。
大きな事故につながることもあるヒートショックですが、家のリフォームでそのリスクを下げることができます。
今回は、大切な家族の命を守る、ヒートショック対策のリフォームについて考えていきたいと思います。
高まる心筋梗塞や脳卒中のリスク
人の血圧は、気温や室温の大きな温度差によって大きく変動します。
暖かい場所で安定していた血圧は、寒い場所へ移動することで血管が収縮し、急上昇します。そこからまた暖かな場所に移動すると、体が温まり血管が広がるので、上昇した血圧が一気に急低下することになります。
この血圧の変化により、一時的ではありますが、脳の血流が減少するので、めまいや立ちくらみなどが生じます。
これが、ヒートショックが生じるメカニズムです。
脳内出血や大動脈解離・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクも高まります。
重篤な場合には意識障害や心肺停止などの症状が現れることもあります。
高齢者は要注意!家庭内での事故につながることも
高齢者は特に要注意です。
高齢者は循環器系や自律神経系の機能低下により、血圧や心拍数の変動に適切に対応ができにくくなっているため、ヒートショックを起こしやすい傾向があります。
気温の急激な変化に追いつくことができず、本人が気付かない内に重篤な症状に陥ってしまい、命を落としてしまうケースが後を絶ちません。
特に浴室でのヒートショックに関連した死亡者数は、交通事故での死亡者数よりも上回るというデータもあります。
高齢者ばかりではありません!
ヒートショックによる死亡事故の原因として多く見られるのが、心筋梗塞。
高齢でなくても心筋梗塞につながりやすい生活習慣病などの疾患を抱えている方も同様に注意する必要があります。
断熱性能の低さとヒートショックのリスク
古い住宅は、断熱がきちんとされていないという例も多く見られますが、断熱性が低い家はヒートショックを引き起こすリスクが高いとされています。
家内でヒートショックを引き起こす大きな要因は、家の中での温度のムラ。
断熱性の低い家では、冬場外気の影響を受けやすいだけでなく暖気が家の外へ漏れ出るため、室温が下がります。家族が集まる居間などは暖房機によって暖められますが、その他の場所は冷え冷えとした状態です。
暖かい場所と冷たい場所。その差が激しくなるので、ヒートショックを引き起こしやすくなるのです。
この温度ムラを軽減し、安定した室温を保つことができるようリフォームすることで、ヒートショックを未然に防ぐことができます。
具体的に家の中のどんな場所が危険になり、どんなリフォームをすればいいのか見ていきましょう。
ヒートショックが起こりやすい場所
ヒートショックは暖かい居間から浴室、トイレに移動した際に起こりやすいと言われています。また寝室も注意すべき場所です。
浴室・脱衣所
ヒートショックのリスクが最も高まるタイミングは入浴時です。
リビングなどの暖かい部屋で過ごした後に、冷たい脱衣所で衣服を脱ぎ、更に冷たい浴室に移動することで血管が縮み血圧が急上昇します。
その後熱い湯船に浸かると体が温まり血管が開くので、血圧が急降下するためヒートショックにつながります。
トイレ
トイレは家の北側に位置することが多く浴室と同様に室温が低くなります。
その冷たい場所で直接お尻を出すことになりますので、血圧の急激な変化が生じ、ヒートショックにつながります。
寝室
寝室でヒートショックを引き起こしやすいのは、起床のタイミングだといわれています。
寒い日の朝、布団から起き上がると、“温暖差”を感じます。
更に布団から出ることで、急速に身体が冷えて血圧が上がり、ヒートショックにつながります。
ヒートショック対策のために有効なリフォーム
ではどんなリフォームをすれば、これらの危険な場所と暖かい場所の温度差を軽減することができるでしょう。
ヒートショック対策におすすめのリフォームを見ていきましょう。
家全体の対策
ヒートショックの対策としては、家全体の断熱性能を向上させることがとても有効です。
断熱性能が上がれば、年間を通して室内の温度ムラが軽減され、冬の寒さだけでなく夏の暑さによるストレスも感じにくくなります。
特に熱の出入りが激しいのは窓だといわれていますので、先ずは窓のリフォームを、加えて床、外壁、天井のリフォームを検討されるといいでしょう。
窓の断熱
複層ガラスや断熱サッシを用いることで、熱の出入りを抑制することができるので、外気の影響を受けづらくなります。
既存の窓の内側にもうひとつ窓を設置し窓を二重にする「内窓設置」や、既存の窓枠を利用し、断熱効果の高いガラスサッシをはめる「カバー工法」がおすすめです。
窓を断熱性の高いものにリフォームすれば、住宅自体の断熱性は格段に向上します。
ヒートショックの危険性の高い、浴室、脱衣所、トイレや寝室の窓だけでも検討してみてはいかがでしょうか。
床の断熱
冬場辛くなる足元の冷え込みを軽減し、快適な居住空間を提供します。
床下にもぐってボード状の断熱材を張り付ける方法と、床をはがして、その下に断熱材を施工する方法があります。
家全体の床を断熱リフォームするのが理想的ですが、窓の断熱リフォームと同様、まずは冷えやすい脱衣所、トイレ、寝室を部分的に設置する方法も効果的です。
外壁の断熱
外壁断熱を行うことで、日射や外気温の影響を大幅に軽減します。
家の表面温度も外気に左右されにくくなるので、窓の断熱リフォームと一緒に行えば、更に室内が快適になります。
ボード状の断熱材を柱の外側に張り付ける「外張り断熱」や、鉄骨造や木造の外壁を形成する柱と柱の間に断熱材を入れる「充填断熱」といった方法があります。
天井の断熱
天井の断熱を行えば、冬の冷たい外気を遮断すると同時に家の中の温かい空気が屋根から外に逃げるのを防いでくれます。
また夏場は屋根に当たった直射日光による熱を天井で遮断してくれるので、家の中が極端に暑くなるのを防いでくれます。
天井の断熱には、屋根裏に断熱材を敷き込むか、断熱材を吹き付ける工法を行います。
浴室への対策
浴室は、ヒートショックが一番起こりやすい場所。できれば念入りに対策したいものです。
暖房乾燥機の設置
暖房機を設置しましょう。
浴室暖房は、浴室内をすばやく暖めてくれるため、ヒートショック対策として効果的です。
浴室暖房には、換気+暖房機能のみのものだけでなく、さまざまな種類があります。
暖房乾燥機を設置すれば、 浴室を暖めヒートショックに備えられるだけでなく、入浴後に浴室内の湿気がこもらないように換気することで、カビの発生も抑えることができます。
衣類を乾かせる乾燥機能が付いていれば、雨が多い季節などにも重宝します。
高断熱浴槽
高断熱浴槽の設置を検討してみましょう。
高断熱浴槽とは、浴槽のまわりに熱を逃がしにくい断熱材が組み込まれた、保温性が高い浴槽です。通常の浴槽は、長時間湯をそのままにしておくと、熱が逃げて温度が下がってしまいますが、高断熱浴槽なら追い炊きしなくても浴槽内部の温度を長く一定に保つことができます。
湯船にゆっくりつかって体を温めることは、血行を促進させて新陳代謝を活発にしてくれます。これはヒートショック対策としても理想的です。
こちらもおすすめ
ヒートショックによってめまいや立ちくらみが起こってしまった場合、頭から倒れて重大なけがにつながる可能性があります。浴室に手すりを設置することも検討しましょう。
また浴室はプライベートな空間。
万一の事態が発生したらご家族の方がすぐに浴室に駆けつけることできるよう、浴室に設置できる通報装置があると安心です。
脱衣所の対策
暖房機の設置
浴室暖房設備を設置しましょう。
お風呂に入る前に脱衣所を暖めておけば 、温度差を少なくすることができ、体への負担を少なくすることができます。
トイレの対策
暖房便座
まずは直接お尻を出して座る「便座」です。
便座が冷たいとヒヤっと感じるだけでなく、それで血圧の急激な変化が生じることがあります。そうならないためにも暖房便座をおすすめします。
暖房設備の設置
また、トイレを暖めることにより暖かい部屋との温度差を減らせるため、暖房器具の設置や便座ヒーターなどの利用が効果的です。
寝室の対策
暖房機の設置
寝室にもぜひ暖房機を設置しましょう。
静岡県は温暖なため、寝ているときに暖房機を使うという習慣がありませんが、起床時間に合わせて暖房機をタイマーセットするだけでも、ヒートショックのリスクを大きく下げることができます。
ヒートショック対策を考えることは命を守ることにつながります。またそれだけでなく生活の快適性も大きく向上します。
ぜひこの機会にご自宅のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
いちまるホーミングにお任せください
今回ご紹介したように、ヒートショック対策には色々な方法があり、これらの対策を組み合わせることが必要になります。
まずはご自分の家の状況を把握した上で、どんな弱点があり、それを克服するためにどんな施工を施せばいいのかを考えることが必要になります。そのお手伝いをいちまるホーミングにさせてください。
いちまるホーミングのスタッフはヒートショック対策のためのリフォームの知識・経験も豊富です。
何より、実際に働きながら家事・育児・介護をこなしてきた豊富な経験を持った女性スタッフが活躍しているというのが強みです。
大切なご家族の命を守るためのリフォームです。
お客様のお話に真摯に向き合い現地調査を行った上で、お宅の状態、ご事情に合った最適なプランを提案させていただきます。
使える補助金もご提案します
ヒートショック対策のリフォームにも活用できる補助金が幾つかあります。
- 先進的窓リノベ2025事業
- 子育てグリーン住宅支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 介護保険を使った住宅改修
補助金が使えるかどうか、補助金額や申請手続きなど、リフォームでの補助金活用もお気軽にご相談ください。