MRI機器の更新工事

病院でMRI検査をされた方は大勢いらっしゃると思います。
MRI検査とは、強い磁場の中に身体を入れて、磁石の力と電波を使って身体の内部の様子を画像化する検査です。
MRI検査をされた方は多いかもしれませんが、MRI機器の更新工事をする様子をご存じの方は少ないのではないでしょうか。
今回は旧型のMRI機器を最新のオープン型MRI機器へ更新する工事をさせていただきましたので、その内容を紹介いたします。

古いMRI機器を搬出

旧MRI検査室

旧MRI検査室照明

まず古いMRI機器を搬出するうえで邪魔になるものを撤去します。
MRI検査室前にあるパーテーションも撤去しました。

撤去後

次に古いMRI機器の搬出をします。
重さが5ｔもある機器ですが、床もしっかり養生して、床が凹まないように注意しながら、丁寧に運び出します。

MRI検査室の改装

新しいMRI機器を設置するあたって、検査室の壁も新しくします。
最初に既存の内部の解体です。
解体工事は病院に迷惑がかかるので、休診日を利用して行います。

MRI室用の空調機交換

空調機も新しいものに交換します。

 

MRI室内のシールド工事

そして、新たにMRI検査室内のシールド工事を進めていきます。
シールド工事とはMRIからの発生する磁場が外部に漏れないよう、床・壁・天井に銅箔を貼って磁場を遮断する工事です。

下の写真は床のシールド工事の様子です。

内装の床・壁・天井の仕上がり

シールド工事をした床には長尺シート、壁・天井にはクロスを貼り、出来上がりです。
照明器具をLEDにしたことで、MRI検査室がすごく明るくなりました。また電気代の削減にもつながります。
正面の壁にはハイグラフィカデジタルプリントの「木濡れ日」を貼りました。
このようなクロスを貼ることにより患者さんの不安を少しでも取り除けるように配慮しています。

MRI本体を設置して完成

最後にオープン型のMRI機器を設置して完成です。
デジタルプリントの効果もあり、以前に比べて優しい雰囲気の検査室になりました。

まとめ

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