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断熱リフォームで健康を守る(脳卒中のリスク回避)【50代からのリフォーム】
断熱リフォームで健康を守る(脳卒中のリスク回避)
『冬場になると底冷えがする』『夏はエアコンの設定温度を下げても室温が下がらない』そんなお困りはないでしょうか。
日本では『冬寒く、夏暑いのが当たり前』との風潮があった事で、住宅の断熱は長らく重視されていませんでした。
しかし近年の気候変動による異常気象もあり、既存住宅の断熱リフォームが注目を集めています。
実は健康を守る観点からも断熱リフォームをする方が増えています。
断熱リフォームによる健康への影響
家の断熱性能が向上すると、夏涼しく冬暖かい住環境を実現し、快適に暮らせるようになります。
断熱された家とそうでない家では、脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞など、血管に関わる病気になるリスクが大きく違うとされています。
厚生労働省によると、脳卒中の原因は、高血圧・糖尿病・心臓病・不整脈・高脂血症・喫煙などが言われていますが、この中で最大の危険因子は「高血圧」だとあります。
国土交通省では、住宅の断熱化が居住者の健康に与える影響を検証する調査への支援を行っています。
調査は2014年度から4年間の予定で、住宅の断熱性能と居住者の健康との関連を探ることを目的に実施。
そのデータに基づき検証を行ったところ、住宅室内環境と血圧などの健康事象との関連が確認されました。
その一部が以下です。【引用 住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査の中間報告(国土交通省 2017年1月13日)】
血圧と室温の関連
冬季において起床時室温が低いほど、血圧が高くなる傾向がみられた。
高齢化と室温による血圧上昇
高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きいことが確認された。
この為、高齢者は特に室温が低くならないように注意する必要がある。
改修前後の室温・血圧変化
断熱改修によって室温が上昇し、それに伴い居住者の血圧も低下する傾向が確認された。
ここがポイント
この検証結果を受け、国土交通省は「高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きくなるため、室温が低くならないように注意することが大切。窓を高機能ガラスに取り換えたり、外壁や床下を断熱処理するなど、住宅の断熱化を推奨する」としています。
断熱リフォームの種類と費用
断熱リフォームで、家の中の寒さ・暑さを解消したいときに具体的にどのような種類の工事があり、どの程度の費用が掛かるのか不安になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は外壁・内壁・窓などの断熱リフォームを実施する場合の価格相場や工事期間を解説していきます。
*費用や工期に関しては、選ぶ商品や現場の状況により違ってきますのであくまで参考としてください。
窓の断熱
窓は冬期には暖気の流出、夏には外からの熱の流入が多い箇所です。
その為既存の窓の内側にさらに窓を取り付けて二重にすると、高い断熱効果が得られます。
内窓の取り付け工事費は、設置する窓の大きさや使用するガラスによって異なります。
高機能なガラスを使用するほど断熱効果が高まりますが、その分費用も高くなります。
【内窓を取り付ける費用と工期】 ※窓サイズ・選ぶ商品や現場の状況によって費用は異なります。
内窓のガラスの種類 | 費用の目安 | 工期 |
単層ガラス | 6万円~8万円 | 1日~2日 |
複層ガラス | 7万円~11万円 | 1日~2日 |
断層複層ガラス | 9万円~15万円 | 1日~2日 |
なお内窓の取り付けは、既存の窓枠に内窓を取り付けるだけの奥行き(約7cm)が必要です。
不足する場合は、窓枠を大きくする工事費が別途必要になる点にも注意しましょう。
外壁・屋根の断熱
外気に触れる外壁や屋根の断熱リフォームは、外側を施工するか内側を施工するかで費用や工期が大きく異なります。
一般的には、内壁や屋根の裏側に断熱材を張ったり、内壁の内部に断熱材を入れる『内張り断熱』のリフォームを行います。
築年数の浅い建物の場合、壁の内側には既に断熱材が入っていることが多いのですが、断熱材の厚みを足すことで断熱効果を高めます。
内側の工事をする場合は、多くの場合コンセントやエアコンなどの電気工事が必要となります。
また洗面台などの水廻りやシステムキッチンなどの電気機器の着脱を必要となる場合は、水道・電気の専門の職人を追加で呼ばなければならなくなり、その分の費用が加算され高くなる傾向があります。
【壁の内側から断熱材を入れる費用と工期】
工事の範囲 | 費用の目安 | 工期 |
大工だけの施工 | 80万円~170万円 | 2日~4日 |
大工と専門の職人が施工 | 150万円~250万円 | 2日~4日 |
※施工面積約150㎡(延べ床38坪)の場合
【屋根の内側から断熱材を入れる費用と工期】
工事の範囲 | 費用の目安 | 工期 |
屋根の断熱材充填 | 10万円~60万円 | 3日~4日 |
※30坪程度の住宅(屋根面積60㎡)の場合
外壁・屋根の定期メンテナンスができていない場合など、外壁や屋根に補修が必要なケースでは、外側からカバーを付ける補修と合わせて断熱材を挟み込む「外張り断熱」を行うこともあります。
【外壁・屋根の外張り断熱の費用と工期】
工事の範囲 | 費用の目安 | 工期 |
外壁に断熱材を張る | 350万円~500万円 | 2週間~1ヶ月 |
屋根のカバー工法による断熱 | 80万円~180万円 | 1週間~2週間 |
※施工面積30坪(外壁140㎡・屋根60㎡想定)の場合
※元の屋根が瓦葺きの場合、瓦の撤去費用が必要です。
天井の断熱
夏場に天井から暑さを感じている、もしくは冬場に天井からの冷たい風を感じているようでしたら、天井裏を断熱リフォームするのも良いでしょう。
天井の断熱リフォームには、下記の2種類があります。
- 天井裏から断熱材を入れる方法
- 既存の天井を取り払って断熱材を入れ、新しく天井を張り直す方法
当然、既存の天井を取り払う方が費用は高くなります。
【天井の断熱リフォームの費用と工期】
工事の範囲 | 費用の目安 | 工期 |
天井に潜って断熱材を入れる | 15万円~50万円 | 3日~4日 |
天井を剥がして断熱材を入れる+天井を張り替える | 40万円~90万円 | 3日~4日 |
※施工面積20坪(66㎡)の場合
天井の断熱リフォームは、更に2種類があります。
- 天井の骨組の間にグラスウールやロックウール等の断熱材を敷き込む方法(敷き込み工法)
- 専用の吹込み装置を使用して屋根裏に断熱材を吹き込む方法(吹き込み工法)
吹き込み工法の方が費用は高くなりますが、すき間なく断熱材を敷き込めるので断熱効果は高くなります。
また梁(はり)などが多く、断熱材を敷き込むのが難しい場合にも施工できるのがメリットです。
20坪の天井に、天井の張り替えをともなう断熱工事(敷き込み工法)をした場合の費用は約110万円で工期は3日~4日前後になります。
床下の断熱
畳やフローリングからの冷えが気になる方には、床下断熱がおすすめです。
床の断熱リフォームは、以下の2つの方法があります。
- 床板はそのままで床下から断熱材を入れる方法
- 床板を剝いで断熱材を入れ、新しく床板を張り直す方法
【床下の断熱リフォームの費用と工期】
工事の範囲 | 費用の目安 | 工期 |
床下に断熱材を入れる | 20万円~30万円 | 1日~2日 |
床下に断熱材を入れる+床材の張り替え | 70万円~120万円 | 3日~6日 |
※施工面積20坪(66㎡)の場合
因みに床暖房の設置と併せて床下に断熱材を追加するのも良策です。
ヒートショック対策
冬になるとよく耳にするヒートショック。
そのヒートショックとは、気温の低い屋外から暖かい屋内への移動や、暖かい部屋から寒い部屋への移動などによる急激な温度変化により、血圧が上下に大きく変動して起こる健康被害の総称です。
国土交通省はヒートショックを防ぐための住宅環境として、次のような温度条件を紹介しています。
住まいのなかで寒さや温度差が気になる場所があれば、この値を参考に改善を図るのも良い対策です。
- 部屋の温度を15℃以上、28℃以下に保たれている
- 洗面所、浴室、トイレの温度は冬季で20℃以上
その為には、暖房器具の適所への配置や市販の断熱・防寒対策グッズの活用など様々ありますが、家屋の断熱改修が特に提言されています。
断熱リフォームで、出来る限り屋内の温度を一定にすることがヒートショック対策につながります。
断熱リフォームのメリット
断熱リフォームを施すことで、冬の寒さや夏の暑さといった外気温の影響を受けにくくなり、室内の温度を一定に保つ効果を得られます。
断熱リフォームの主なメリットは以下の4つです。
①冬の寒さ、夏の暑さが緩和する
窓にサッシを取り付けて冬の寒さが緩和され、天井の断熱を行えば夏の直射日光による暑さを軽減できます。
外気温の影響を受けにくくなる分、室温を一定に保つことが可能になります。
また、外気の侵入を防ぐだけでなく、冬場の室内の暖気や夏場の空調の涼しさが屋外に漏れるのを防ぐ効果もあります。
②健康維持につながる
断熱性の低い家は、冬場の室内の寒暖差が大きくなります。
暖房の効いた暖かい部屋から急に寒い部屋へ移動すると血管に大きな負担がかかり、前述したヒートショックなどを起こしやすくしてしまいます。
またカビの発生は住宅の寿命を削るだけでなく、アレルギーや病気といった健康被害の原因にもなりえます。
断熱リフォームでカビや結露を防ぐことは、アレルギーや病気の予防にも効果的です。
③光熱費が安くなる
光熱費が安くなる点も断熱リフォームの大きなメリットです。
メリット①で紹介したように、家全体が外気温の影響を受けにくくなり、また室内の空気が外に逃げるのを防ぐことで冷暖房の効率が上がり、リフォーム前よりも光熱費が安く済むようになります。
特に窓などの開口部の断熱は住まいの省エネ性を上げるのに最も効果的だと言われています。
④カビや結露を防ぐ
断熱リフォームを行うと、住まいのカビや結露を防ぐことが出来ます。
断熱性に乏しい家は結露が発生しやすく、カビや腐食を引き起こす原因となりますので、それらが住まいの寿命を縮める原因にもなるでしょう。
結露は窓や壁といった箇所に発生しやすいので、断熱リフォームでこれらを軽減できます。
いちまるホーミングは自信をもってお応えできます
断熱リフォームにおいて、どの工法や製品が適しているかは、建物の構造や、住む方がどのような生活スタイルであるかによっても異なります。
お客様が納得のいくリフォームを実現するために、いちまるホーミングのスタッフは現地をしっかり確認し(無料)、ご予算やご希望をお聞きした上で最適なプランをご提案してまいります。
焼津・藤枝・静岡・島田にお住まいの方で断熱リフォームをお考えの方、先ずはご一報をお待ちしております。
弊社の施工エリアは島田市から静岡市までを網羅しています。
このエリアの断熱リフォームのご相談をお待ちしております。
無料相談会も随時開催しておりますのでお気軽にお声掛けください。