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焼津・藤枝で平成以降に建てた戸建てで増える「屋根の劣化」傾向|年代別の注意点

焼津・藤枝で平成以降に建てた戸建てで増える「屋根の劣化」傾向|年代別の注意点

全国的にも見られますが、現在焼津市・藤枝市でも、戸建て住宅の屋根の劣化が目立つようになっています。

 

大切な家を守るため、屋根は重要な役割を果たすもの。

大事に至らないためには早め早めの対応が大切です。

 

家を建ててだいぶ時間が経っているけど、我が家の屋根は大丈夫かしら…

この記事をお読みの方の中にも、こんな風に思っている方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回は屋根の劣化を見逃さないために、その兆候を示すサインについて見ていきたいと思います。

 

なぜ焼津・藤枝地区で屋根の劣化が増えているのか?築年数と地域環境との関係

 焼津市、また隣接する藤枝市両市が令和3年に発表した、住宅ストックに関する資料をのぞいてみると、平成30年の時点で、焼津市は住宅総数の68%ほどが、藤枝市は52%が一戸建てだったとなっています。

また、両市とも、住宅総数の58%ほどが平成時代に建てられた物。

 

如何に平成時代に建てられた一戸建てが多かったかが分かりますし、今でもその建物が街のそこかしこに残っているのが容易に想像できます。

実際に車を走らせてみると、やはり当時の建物が多く残っているように感じます。

 

そういえば、うちも平成の時代に建てたんだった。

そんなお宅は、早い時期の屋根の点検をおすすめします。

平成期に建てられた住宅の屋根は、大規模なメンテナンスや交換が必要な時期に差し掛かっている可能性があるからです。

 

屋根材の耐用年数は概ね築10年~30年と言われています。

10年~30年前というと、ちょうどすっぽり平成期に入ります。

つまり耐用年数から考えると、平成に建てられた住宅の屋根は、既に耐用年数を超えてしまっている可能性が高いと言うことです。

気候も屋根の劣化に更に拍車をかけます。

屋根は常に自然環境にさらされているため、気候条件も劣化の大きな要因となります。

 

焼津市、そして隣接する藤枝市は、両市とも温暖で暮らしやすい土地柄。

しかし全国平均と比べて年間の降水量はやや多く、湿度もやや高め。日照時間も比較的長くなっています。

紫外線・雨風・塩害などのストレスは屋根寿命を左右します。

 

近年の動向としては、短時間で非常に激しい雨が降る線状降水帯や竜巻、また夏場の猛暑日(日最高気温35℃以上)や真夏日(同30℃以上)が増加するなど、ますます屋根は、ストレスを受けやすく、劣化を早める傾向にあります。

そのため、平成期に建てられた住宅は、大規模なメンテナンスや交換が必要な時期に差し掛かっている可能性があり、早めの点検が望まれるのです。

 

屋根は面積も大きく、メンテナンスには多くの費用が必要になりますが、今適切に対処しておけば、建物自体の寿命が確実に伸びます。

 

では、どんな対処が必要になるのか、具体的に見ていきましょう。

 

平成に採用された屋根材の特徴とメンテナンス周期

まずは平成時代に主に採用されていた屋根材について、特徴とメンテナンス周期を見ていきましょう。

 

和瓦・洋瓦(粘屋根)

「和瓦」「洋瓦」とも、粘土で作られた瓦に釉薬を塗り焼き固めたもの。古くから使われている陶器質の屋根材です。

和瓦・洋瓦のメンテナンス周期

耐久性や防水性、断熱性に優れているという特徴がありますが、陶器質のため、飛来物: 台風などで物が飛んできた際の衝撃で割れる可能性も。

もしも割れなければ瓦そのものは50年以上持ちますが、瓦の固定やズレ・雨水の浸入を防止したり土台の保護の役割をしたりする「漆喰(しっくい)」や防水シートについてのメンテナンスは定期的にする必要があります。

 

ガルバリウム鋼板など(金属屋根材)

アルミ・ステンレス・銅も金属屋根の屋根材として使われていましたが、最も採用されていたのはガルバリウム。

軽量で、耐久性・防錆性に優れていたため、地震対策やリフォーム需要に適合。住宅屋根の標準的な金属材となりました。

ガルバリウム鋼板のメンテナンス周期

ガルバリウム銅板は、他の素材よりやや傷つきやすくさびやすいというのがデメリットです。定期的に点検し、劣化の兆候が見られたら再塗装。10年~15年が目安です。手入れがよければ20年~40年ほどの耐用年数があります。

 

もう一つ。

平成期の戸建て住宅で最も多く採用されていた屋根材は、スレートでした。

 

人工スレート(スレート屋根)

セメントと、強度と柔軟性を持たせる繊維素材を混ぜて作られた、厚さ5㎜程の板状の薄い屋根材です。現在でも日本の戸建住宅で広く普及しています。

軽量で初期費用が安く、施工が容易な点が評価され、広く普及しました。デザインもスタイリッシュ。

ストレート屋根のメンテナンス周期

薄く軽量な素材のため、大型台風や地震、また劣化によりひび割れしやすくなります。

特に焼津市のように海風が当たる環境では特に、塩害により塗膜の密着性が低下しやすくなります。また湿気による吸水と乾燥を繰り返すことで、スレートが波打ったように反ったり浮いたりもします。

そのため、耐用年数が他の素材に比べ約20〜30年と短めです。

 

屋根の劣化は、住まいの安全性や快適さに大きな影響を与えます。

劣化を見逃さず、きちんとメンテナンスをしていくことが必要です。

 

屋根のメンテナンス時期を見逃さない

メンテナンスの時期を見逃さないためには、劣化のサインに気付き、早期に対策を講じることが大切です。

主な劣化のサインについてみていきましょう。

 

築10〜20年目の屋根で見られる初期劣化サイン

  • 色あせ・艶の消失

屋根全体が白っぽく見える。または部分的にムラがある。

紫外線や雨風で塗膜が劣化している可能性があります。

 

  • 雨水を弾かず乾きにくい・コケ・カビが目立つ

塗装の防水性能が落ちているサインです。

ここがポイント!

この段階での「予防的メンテナンス」が重要。再塗装で寿命を延ばすことができます。

 

築20〜30年目の屋根で起きやすい中期劣化

  • 屋根材のズレ・ひび割れ

台風や地震が起こると、ズレたりひび割れたりします。そのままにしていると、下地が浸水する可能性も。

 

  • 屋根材のサビ

ガルバリウム銅板などは、塩害によりサビが進行し屋根材に穴が開くと雨漏りの原因に。

 

  • 天井のシミ

天井のシミは雨漏りの初期段階です。下地が浸食していないか点検を

ここがポイント!

部分修理や塗装で済ますことができる場合もありますが、下地に浸食がひどく見られる場合は大規模な工事が必要になる場合も。

 

築30年以上の屋根に起きる重度の劣化
  • 屋根全体の反り・割れや欠け

経年劣化により素材そのものが限界に来ているサイン。

 

  • 繰り返す雨漏り

下地の防水シートや継ぎ目のコーキングが劣化し、浸水しています。

 

  • エアコンの効きが悪くなる。天井や屋根裏の温度ムラ

断熱材が湿気や結露で劣化している可能性があります。

ここがポイント!

この段階では「葺き替え」が現実的。屋根材だけでなく下地から全面更新が必要になるケースが多いです。

 

屋根の劣化を放置した場合のリスク

温暖で過ごしやすいですが、全国平均と比べて年間の降水量はやや多く、湿度もやや高め。日照時間も比較的長いという傾向を持つこの地域。近年の異常気象も相まって、紫外線・雨風・塩害などのストレスが屋根の劣化を早めている可能性も考えられます。

 

劣化を放置すると、住まい全体に深刻な影響を及ぼすことがあります。

ここでは、劣化が進んでしまった場合に生じる主なリスクについて見ていきましょう。

 

雨漏りによる室内への影響

屋根の劣化で、最も懸念されるのが雨漏りです。

雨水が屋根の隙間から侵入し、室内にまで達すると、壁紙の剥がれやカビの発生といった問題も懸念されます。

また、湿気が原因で木材の腐食が進み、建物の構造的な強度が低下する恐れもあります。

 

構造体へのダメージ

雨水が屋根を通して建物内部に侵入すると、構造体にも深刻なダメージを与えます。

特に、木材が多く使用されている住宅では、腐食のリスク、また腐食した木材を好むシロアリ被害のリスクが高まり、建物全体の寿命を縮めてしまう可能性があります。

屋根の状態を定期的にチェックしておくことが大切です。

 

屋根の劣化を放置してしまった場合、劣化が進んで修繕の範囲が広がります。

早期なら簡単な修理で済みますが、時間が経つほど大規模な修繕が必要になります。

屋根の劣化をなるべく早期に発見し対応することは、大切な家を守るためにも、修繕コストを抑えるためにも非常に重要です。

定期的に屋根の状態を確認し、小さな損傷のうちに修理を行えば、建物全体の寿命を延ばすことができます。

 

焼津・藤枝地区の屋根リフォームご相談ください

大切な住まいを守るために、今の屋根の状態を確認しておこうと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、自己診断には危険が伴います。

滑って落ちてけがをする可能性もありますし、目に見えない部分の劣化を慣れない方が判断することは非常に難しい。

必ず専門知識を持つプロの業者にお任せください。

 

いちまるホーミングは屋根のリフォームに関する知識と経験が豊富です。

塩害にも対応した、この地域に適した屋根材や劣化パターンなど、地域密着だからこその知識と経験で対応。

当社はご相談いただきましたら、まずは現地調査をしっかりと行います。

現在の状況を詳しく調べた上で、お客様にとって最適なプランを提案いたします。

 

プランを提案するのは、女性の一級建築士。

女性ながらの目線で、屋根の性能の向上はもちろんですが、家のスタイルに合わせた色や素材の選択、外観の美しさの向上といったことについてもお客様とともに考え、提案させていただきます。

 

また屋根のリフォームは、面積が広いだけに大きな費用がかかります。

お客様のリフォームに合わせた補助金のご提案やサポートもさせていただきます。

 

家を守るための大切な屋根です。

劣化のサインを一つでも見つけたら、お気軽にご相談ください。

ご相談・現地調査・見積りは無料です。

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