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耐震のために屋根を軽量化リフォーム|いちまるの屋根リフォーム
耐震のために屋根を軽量化リフォーム
地震大国の日本…特に静岡県においては南海トラフ地震の危険性を長らく言われ続けおりますが、今年8月に宮崎県沖の日向灘を震源とする地震の発生に伴い、南海トラフ地震の想定震源域(静岡県含む)では、新たな大規模地震の発生の可能性が高まったとの発表がありました。
静岡県民にとっては不安がいっそう募るばかりです。そんな中でもいろいろな地震対策を考え、少しでも不安を払拭するために、今できる地震対策を考え実行しておくことが大事になります。
家屋の耐震性に大きくかかわる屋根の重さ
私たちの命の危険性を少しでも減らしておくために、先ずは家屋の安全性を確保したいところです。
巨大地震による家屋の損傷や倒壊が懸念されますが、中でも住宅の耐震性に大きく影響するのが、屋根の重さです。
地震の揺れは建物の重心の位置によって大きく変わる
屋根が重たい場合、建物の重心の位置が当然高くなり不安定になるので、揺れが大きくなってしまいます。
さらに揺れは建物の先端になればなるほど遠心力が働き、屋根の重さの数十倍以上の力が加わることになります。つまり屋根は軽ければ軽いほど、建物の重心を下げ減震が期待できますので、屋根の軽量化をおススメするのは、そんな理由からです。
瓦屋根への対策
瓦屋根の1坪当たりは約200㎏の重量になります。30坪の建物に換算すると6トンもの重量が建物にかかっていることになります。
金属屋根に葺き替えれば約10分の1の軽さになり建物への負担が大きく減少します。
今回は軽量化につながる屋根材として、金属屋根と防災瓦をご紹介します。
金属屋根:ガリバリウム鋼板
ガリバリウム鋼板とは、アルミや亜鉛などで構成された合金でメッキされた金属素材を指します。
以前 金属屋根といえば「トタン」が一般的でしたが、近年では高性能な「ガリバリウム鋼板」が主流になっており、国内の屋根材や外壁材として多くの場面で利用されています。
ガリバリウム鋼板のメリット
軽くて耐震性に優れている
ガリバリウム鋼板は薄い金属製の板で軽量ですので、屋根材に利用することで建物への負荷を減らし、その結果耐震性能を向上させ、家屋の倒壊などのリスクを軽減します。
耐久性があり錆びにくい
トタンの耐用年数は10年~20年と言われていますが、ガリバリウム鋼板は20年~40年と言われています。さらに定期的なメンテナンスの実施によっては40年以上持つ場合があります。
また金属は錆びやすいイメージがありますが、ガリバリウム鋼板は錆びにくい特性があるので、長期間建物の外観を美しく保つことができます。
シンプルでデザイン性に優れている
シンプル・モダン・スタイリッシュ…都会的なイメージの外観が楽しめますし、シンプルな外観は自然の多い郊外にもマッチします。ガリバリウム鋼板ならではの素材感や色・形状によって個性的な雰囲気を演出してくれるのも人気の理由です。
吸水しにくく凍害に強い
ガリバリウム鋼板は、設置年数が長くても吸水しにくい利点は継続し、凍害にも強い点が特徴です。また雨水などの湿気を吸収しにくいので、カビや苔などが付きにくくなるのもメリットです。
地球環境に優しい
ガリバリウム鋼板はリサイクルが可能な建材で、生産工程のエネルギー効率に優れています。
廃材の処分費用も掛からないので、地球環境に優しい建材です。
ガリバリウム鋼板のデメリット
コストが割高
ガリバリウム鋼板は、スレートや窯業系サイディングよりも価格が高めになります。
とはいえ、耐用年数が長くメンテナンスの頻度が低いので、ランニングコストを含めたトータルコストとしては、見合った価格とも言えます。
キズや凹みに弱い
ガリバリウム鋼板は1mm以下の薄い金属板ですので、外からの衝撃に弱く、傷がついたり凹みやすい点が弱点になります。
断熱性、遮音性に劣る
金属は熱伝導率が高い素材のため外気温に影響されやすく、ガリバリウム鋼板の素材自体の断熱性は低くなります。
また、薄い金属板であることから雨音などが大きく聞こえてしまうなど遮音性が低いことも弱点になります。
この弱点を補うために開発された、断熱材一体型のガリバリウム鋼板が人気となっています。
防災瓦
防災瓦とは、一般的な瓦に比べ台風による暴風雨や地震などに強く、文字通り防災に特化した瓦のことです。瓦同士を連結するロック式の工法により、耐震性能が大幅に強化されているのが特色です。
さらに、瓦を屋根の土台(野地板)に釘で打ち付け固定させることで、耐風性能も強化され、近年の強靭化する暴風雨の防災に役立つ製品といえます。
防災瓦のメリット
従来の瓦よりも軽い
従来の瓦と同じ粘土瓦でありながら防災瓦の重さは約50%も軽量化されています。
つまり従来の瓦は重量があり建物への負荷が大きかったものが、軽量化されたことにより地震の揺れに強く、耐震性が高いことが強みになります。
耐久性に優れている
他の屋根材では10年~20年で塗り替えなどのメンテナンスが必要になりますが、防災瓦は30年以上メンテナンスが必要ない上に、従来の瓦と同様に耐久性に優れていることが特徴です。
防水性、遮音性、断熱性が高い
瓦同士が連結された構造になっているため、雨水の侵入を防ぎ防水性に優れているだけでなく、瓦本来が持つ音を吸収する遮音性や、断熱性も高いことも魅力になっています。
防災瓦のデメリット
素材費や施工費が高い
一般的なスレート屋根や金属屋根などに比べて素材価格が高くなります。また、取り付ける工法が特殊になり手間が通常よりもかかるため施工費用も高くなる傾向です。
但し、メンテナンスの不要期間が30年程と長いので、トータル維持費用としての比較も大事になります。
他の屋根材よりは重量がある
従来の瓦よりも半分程軽量化された防災瓦ですが、他の金属屋根やスレート屋根などの屋根材と比べると重さがあります。これらの屋根素材と比べれば建物への負荷は掛かると言えますが、現在の耐震基準に沿った建物であれば、防災瓦の重さでも耐震性に問題ないとされています。
瓦の交換が難しい
防災瓦は耐久性に優れていますが、強い衝撃や重いものが落ちると割れてしまうことがあります。
従来の瓦は固定しないので交換は簡単にできましたが、防災瓦はしっかり固定されている分取り外し取り付けに専門的な技術が必要となりますので、瓦の交換に時間と費用が掛かることが多いです。
耐震リフォームに使える補助金
「TOKAI(東海・倒壊)-0」という木造住宅耐震化プロジェクトで補助金制度の利用が可能になるケースがあります。
昭和56年5月31日以前に建築された木造住宅で耐震診断の結果により補助金の支給を受けられるものです。
自治体により対象となるリフォームの工事内容や補助金額が変わることもありますので事前に確認しておきましょう。
いちまるホーミングでは耐震補強工事を多く手掛けております。
お住いの自治体の耐震診断をお受けいただき、耐震補強が必要だとの結果になった場合、その診断結果を当社にお持ちいただきますと、耐震補強で利用できる補助金の申請に必要な書類の作成から自治体への申請業務をお手伝いしております。
屋根のリフォームと耐震補強はトータルでお任せください
屋根のリフォームで重要なのは、現状の屋根の状況をしっかり把握することと同時に、屋根の重量を支える躯体の強さとのバランスが取れていなければなりません。
住宅の耐震性能は、骨組みや躯体の強度に直結していますので、リフォーム内容に沿った構造計算により、補強が必要な箇所や補強方法を検討・提案してまいります。
分離発注不要です
太陽光パネルを設置している屋根でも、問題なく屋根のリフォームは可能です。
太陽光パネルの配線工事を行う電気工事部門、パネルの脱着を行う設置部門、屋根のリフォームを行う工事部門の3業種の連携で作業を行います。この3業種の連携が大変大事になりますが、いちまるホーミングは太陽光発電事業も多数行っておりますので、お客さまに分離発注などのお手間をかけることなく進行できます。
すべての工程管理をスムースに行い円滑な作業が可能ですので、安心してお任せいただけます。
いちまるの屋根リフォーム
いちまるホーミングは屋根リフォームが豊富で、専門的な知識・経験が蓄積されていますので、お客さまの声に耳を傾けながら、様々なアドバイスや提案を心掛けております。
いちまるホーミングは皆さまに寄り添い、静岡から焼津・藤枝・島田までのエリアを網羅した地域に根ざした集団です。
このエリアで「屋根の軽量化リフォーム」をお考えの皆さまからのご相談を心よりお待ちしております。
無料相談会も随時開催しておりますので、お気軽にお声掛けください。