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【中古住宅リフォーム】快適さ実現しつつ、費用を抑える中古住宅リフォームのポイント

快適さ実現しつつ、費用を抑える中古住宅リフォームのポイント

憧れのマイホーム。

しかし、新築を建てるというと莫大な費用がかかりますし、「夢のまた夢…」となりがちです。

 

そんな中、今注目されているのが中古住宅を購入してリフォームする方法。

中古住宅は「古いから不便」「住みにくい」と思われがちですが、実は“賢く手を入れる”ことで快適さは大きく変わります。

 

ポイントは、限られた予算をどこに優先的に使うか。

無駄な出費を抑えつつ、暮らしの質をどう高めるかが重要です。

 

今回は、中古住宅で、より快適に暮らすためのリフォームの優先順位について考えていきたいと思います。

 

費用を抑えつつ快適さを上げるポイントは “3つの優先順位”

 築年数の古い物件では、現状の間取りがご自分のライフスタイルに合っているとは限りませんので、どうしても「見た目」にばかり目がいきがちです。

しかし中古戸建てで快適に過ごしたいなら、まず手をつけるのは「劣化」と「日々の不便さ」の解消です。

 

出せるお金は限られます。

  1. 事故の危険性や将来の大出費のリスクを解決する。
  2. 毎日のストレスを減らす。
  3. 見た目は最後で調整する。

この順番が一番合理的でしょう。

では詳しく見ていきましょう。

 

①劣化部分の改善(最優先)

まずは建物の「構造」「耐震性能」「配管設備」といった基本的な要素の補修・メンテナンスから検討しましょう。

大きく出費がかかりますが、生活をしていく上で最低限必要な部分です。

最優先にリフォームをする必要があります。

耐震補強・見えない部分の改善

耐震補強は、いつ起こるか分からない大地震に供え、何よりも最優先で取り組む必要があります。

 

建築基準法改正により、2025年4月から、木造2階建てや延べ面積200㎡を超える木造平屋建ては、大掛かりなリフォームの際、建築物を工事する前に、その計画が建築基準法や条例に適合しているかを審査してもらう手続きが必要になりました。

 

耐震に関しても、今の基準には合わない物件に関しては、現行基準に合わせる必要があります。

 

1981年5月31日。近年起きているような大地震に対応するため、建物の耐震基準が大きく改正されましたが、それより前に建てられた建物は、今の基準を満たしていない可能性があります。

 

お住いの市町村で耐震診断補強相談士を紹介してもらい、診断してもらった結果、耐震補強が必要との判断になった場合には補強工事を行います。

 特に重要な補強工事には次のようなものがあります。

 

  • 基礎にひび割れが入っている場合の補修工事
  • 柱、筋交いや梁などの接合部の緩みや抜け防止のための「耐震補強金具」の設置
  • 地震時の横揺れや外壁の剥落を防ぐための耐力壁の増設や構造用合板の張り替えによる面材補強
  • 建物は軽くなるほど耐震性が上がるため、場合によっては、屋根の素材をガルバリウム鋼鈑など軽量なものへ交換

 

耐震補強の他にも、最低限手を入れておかなければならない部分がいろいろあります。

 

シロアリ対策

床下や基礎部分を調査し、シロアリの有無や被害範囲を確認。被害が見つかった場合は駆除します。

被害の有無にかかわらず、薬剤を床下や木部に散布し予防処理をおすすめします。

食害された木材や床・壁があった場合、それらを交換し、構造的な強度を回復します。

 

屋根

屋根材の劣化(瓦のズレ、スレートの割れ)をチェックし、劣化がひどい場合は葺き替えやカバー工法で防水性能を回復します。

 

外壁

表面に白い粉吹きやひび割れが出ていたら、劣化の合図。塗り替えを検討しましょう。

目地の劣化は雨水侵入の原因になるので、劣化している場合は打ち替えが必要です。

 

古い給湯器

給湯器は耐用年数10〜15年。古いものは故障やガス漏れリスクがあるため、交換が必要です。

最新機種は省エネ性能が大幅に向上しており、光熱費の削減効果が高いのが最大のメリットです。

 

古い分電盤

築30年以上の住宅では漏電遮断器が未設置のケースがあります。最新の分電盤に交換すれば、漏電・火災リスクを低減することができます。

エアコンやIHなど現代の電力需要に対応できるよう、容量アップも検討しましょう。

 

②生活ストレスを大きく解消する「機能性」の改善

次に手を入れたいのは「機能性」です。

築年数の経過した中古住宅では、断熱性能の不足や水回り設備の老朽化が生活の負担に直結します。これらは毎日の快適さを左右するため、改善の優先順位が高い部分です。

断熱・気密性能の向上
  • 壁・天井・床下の断熱材を補修・追加。
  • 窓ガラスへのLow-Eガラスの採用や窓の二重サッシ化等。

このような方法で断熱・気密性能を向上させることができます。

家の断熱・気密性能が向上すると、冬の寒さや夏の暑さを抑えることができます。光熱費の削減にもつながります。

 

水回りの刷新

古いキッチンや浴室を新しい設備に入れ替えることを検討しましょう。

家事負担の軽減にもつながりますし、衛生面も改善されます。

 

動線の改善

主要箇所から主要箇所へのアクセス改善、回遊動線の導入などを検討。

家事動線の改善で大変さを減らすことで、時間短縮や日々のストレスを回避します。

 

バリアフリー化

段差解消や手すりの設置により、将来の介護や高齢期にも備えられます。

 

これらのリフォームは初期費用こそかかりますが、

  • 光熱費の削減
  • 生活の質の向上
  • 健康や安全性の確保

といった効果が長期的に得られるため、費用対効果の高い投資となります。

 

内装や見た目は“最後でOK”

「内装や見た目」とは、住宅の構造や耐久性に直接関わらない部分*を指します。

  • 壁のクロス(壁紙)の張り替えや塗装、天井材の模様替え。
  • フローリングの張替え、畳の交換。
  • 室内ドア、ふすま、障子の交換やデザイン変更
  • キッチン扉の色替え、洗面台の鏡や収納のデザイン
  • 照明の種類や配置、造作棚
  • 外壁の色替え…など

 

これらは安全性・耐久性、あるいは生活機能に直結する「必ずやっておかなければならない部分」ではありません。

そのため予算調整がしやすく、リフォームの優先順位としては最後に回すのが賢明です。

ここがポイント

ただし、この部分こそがリフォームの一番楽しいところ。

残り予算に合わせてグレードや範囲を柔軟に選びながら、内装を工夫することで満足度を大きく高めることができます。

 

中古住宅リフォームで快適さが段違いに変わる「費用対効果の高い工事」

中古住宅を快適に蘇らせるには、見た目よりもまず「暮らしやすさを大きく左右する部分」に手を入れることが重要です。

焼津市、そして隣接する藤枝市は、両市ともに全国平均と比べて年間の降水量はやや多く、湿度もやや高め。日照時間も比較的長くなっています。焼津市は海岸線沿いにあり、塩害も心配されます。

こういった地域特性に合わせてリフォームすれば、住まいの寿命を延ばすことにつながりますので、より費用対効果も高くなります。

塩害エリアでは外壁・屋根の塗膜性能がカギ

焼津市のように海に近い地域では、潮風による劣化が早いため、外壁や屋根の塗膜性能を高めることが重要です。

防錆・防水効果の高い塗料を選ぶことも重要ですが、下処理、下塗り、塗料の塗り重ねといった作業を丁寧に施すことも、また塗膜性能を高めることにつながります。

 

夏の暑さ対策には窓・屋根断熱が効く

中古住宅では、夏場の室温の上昇が多く見られますが、改善すべきは窓と屋根。

下記のような方法で窓と屋根の断熱を強化することで、室温の上昇を大きく改善することができます。冷房効率が改善され、光熱費も削減できます。

近年の厳しい暑さ対策にも必須です。

 

窓の断熱
  • 複層ガラスへの交換
  • カバー工法(既存窓枠に新しい窓を設置)を導入
  • 二重窓の導入

※夏の侵入熱の約7割は窓からだといわれています。

断熱で室温上昇を2〜5℃抑制できたといった報告も見られます。

 

屋根の断熱
  • 屋根内側に断熱材を貼る
  • 天井裏に断熱材を敷き詰める
  • 屋根表面に断熱塗料を施工

 

湿度の高い地域は「換気改善」と「床下調整」で長持ち

家の中に湿気がこもると、カビの発生の原因となり、快適性や健康に悪影響を及ぼします。腐朽の原因となりシロアリを呼び寄せるリスクも高まりますので、構造の強度が低下する可能性も。

これを防ぐには「換気改善」と「床下調整」が有効です。

 

換気改善
  • 床下や屋根裏に通気口を設け、空気の流れを確保
  • 床下換気ファンやキッチン、浴室といった湿気の多い場所での強力な換気扇の使用で湿気を排出

 

床下調整
  • 防湿シートや調湿材で湿気を遮断・安定化
  • 断熱材や防蟻処理で結露・腐朽を防止

ここがポイント

中古住宅のリフォームでは、外壁・屋根の保護、断熱、湿気対策を優先することで快適性が大きく向上します。基盤をしっかり整えた上で内装を仕上げれば、安心して長く住める家に生まれ変わります。

 

まずは現地調査と補助金の確認を

今回は「中古住宅のリフォームは優先順位をつけて」というお話をしました。

すべてを一度にリフォームできれば理想ですが、工事を重ねるほど費用は大きくなります。限られた予算で失敗なく、しかも満足のいくリフォームを実現するために大切なのは、「自分の目だけで判断しない」ということです。

 

中古住宅には、長年の使用によって「最低限リフォームしておくべき部分」と「そのままでも十分使える部分」が混在しています。

しかし、その見極めを慣れない方がご自身だけで行うのは非常に難しい。

 

まずは現地調査を行い、ご自宅の状態を正しく把握することが必要です。

そのうえでプロの視点を取り入れて優先順位をつければ、過不足のないリフォームが可能となり、余分な費用も抑えられます。

 

リフォーム内容が固まったら、利用できる補助金の確認もしてみましょう。

利用できる補助金があった場合、更に費用削減が期待できます。

 

いちまるホーミングでは、ご相談いただいた際にはまず現地調査を実施し、その結果を踏まえて最適なプランをご提案いたします。

補助金についても、利用できる補助金のご案内から申請サポートまでしっかり対応いたします。

いちまるホーミングが中古住宅リフォームに強い理由

土地特有の劣化傾向を熟知

塩害や湿気など、この地域ならではの劣化の特徴を把握。現地調査で劣化部分を正確に捉え、改善ポイントを見極めます。

 

女性一級建築士による生活視点の提案

自身の暮らしの経験を活かし、“生活動線の改善”を重視。快適に暮らすための最適なプランをご提案します。

 

補助金活用の豊富な知識と経験

リフォーム内容が固まった段階で、お客様にとって最適な補助金をご案内。申請までしっかりサポートします。

 

地域密着型ならではの迅速な対応

お問い合わせの対応スピードにも自信があります。安心して我が社と長くお付き合いいただくことができます。

 

まずはお気軽にご相談ください。

ご相談・現地調査・お見積りは無料です。

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