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高齢者の安全を守る手すりの設置と選び方
高齢者と家族のためにの手すりの設置
自分が最も安心して暮らせる我が家で、今まで通りの暮らしをしていきたい。
誰もがそう願うはずです。
しかし高齢になるにつれ、中々今まで通りには生活できなくなってきます。
筋力の低下や病気になどによりスムーズな歩行が難しくなってきている高齢者にとっては日常生活の動作も大きな負担になるからです。
その動作の一つひとつが億劫になることも考えられます。
そんな時に役立つものの一つが手すりです。
手すりは、座る・立つ・歩くなど多くの動作の補助として利用できる、最も基本的な設備であり、また非常に重要な設備です。
では実際、どんな手すりがあってどうやって設置すればいいのでしょうか?
今回は、高齢者にとってなくてはならない手すりについて、色々考えていきましょう。
手すりを付けることのメリット
消費者庁のみんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故によれば、高齢者の「不慮の事故」の中で、「転倒・転落」は、交通事故よりも多い3大事故のひとつに数えられているのだそうです。
家庭内でも、ほんのわずかな段差で足を踏み外したり、濡れた床で足を滑らせたりと、そのリスクは高くなります。
手すりを設置し、つかまることで、転倒のリスクはぐっと低くなります。
また足腰にかかる負担が分散され、全身のバランスをキープすることができるようになるので、歩行や動作がスムーズになり、自分でできることが多くなります。
これは、現在の体の機能を今後少しでも維持していくのに役立ちますし、より長く自立した生活が送れるようになります。
「自分でできることが増える」ということは、ご本人のハリや自信につながっていきます。
介護するご家族にも
自立して行えることが一つでも多ければ、もし介護が必要になった場合でも、介護する側の体の負担がそれだけ軽くなります。
手すりは、使うご本人だけでなく、その方を支える家族にとっても大きなメリットがあるのです。
高齢者・介護のためにつける手すりの種類
手すりにはいくつかの種類があります。その特性を見てみましょう。
水平手すり
移動・歩行の手助けにと、杖代わりに使われます。使い方は、手すりを軽くつかむようにして、手を滑らせながら移動します。
Ⅰ型手すり
動作補助に使われます。
体を支えたり、姿勢を保持したり、ぐっと掴んで立ち上がったりと立ち座りのしやすさのために使います。
出入り口や扉の周辺に設置すると、扉の開閉時、不安定な姿勢になるのを防いでくれます。
L型手すり
体の上下移動や短い距離の歩行の補助として使います。水平手すりとI型手すりの双方の機能があることで、様々な使い方ができるのが特徴です。
階段手すり
バランスを保つのに使ったり、グッと掴んで階段を上ったり、動作の補助をします。
設置する場所と、ご利用になる方の状況に合わせた手すりを選ぶことが大切ですね。
では設置場所ごとに、どんな手すりを使えばいいのか、またどんなことに注意すればいいのかを見ていきましょう。
高齢者・介護のための手すり設置場所
玄関
玄関では、かがんだり、立ち上がったり、身体のバランスを保ったりと様々な動作が必要になります。I型手すりやL型手すりを組み合わせて使いましょう。
上がり框の脇に手すりがあると、段差の昇り降りも安全に行うことができます。
階段
階段手すりを使いましょう。
バランスを保ち、グッと掴んで階段を上る動作の補助をしてくれます。
特につまずいたり、滑ったりしそうになる場所のひとつですので、転倒防止になります。
階段脇からの転落を防ぐこともできますし、暗い場所での誘導補助として使うこともできます。
階段の両側に取り付けるのが理想ですが、幅が十分でない場合は片側だけでも効果はあります。
廊下
水平手すりを使いましょう。
移動・歩行の手助けに。暗い場所での誘導補助として。
歩く際、手すりに手を沿わせながら進み、必要なときにはすぐにぎゅっと握るように使用するので、目的の場所まで連続していることが大切です。
トイレ
体を支えたり、姿勢を保持したり、使用後にぐっと掴んで立ち上がったりと、立ち座りがしやすくなります。濡れていることもあるので転倒防止に。
I型手すりでも効果がありますが、短い距離を移動することも考えてL型手すりの設置も検討しましょう。
トイレットペーパーホルダーやリモコンなども使いやすい位置に設置しなければならないことも考慮し、設置位置を決めることが必要です。
浴室
I型手すりまたはL型手すり
特に濡れて滑りやすい場所ですので、浴槽までの転倒防止に。また浴槽に入るのに体を支えたり、姿勢を保持したり、浴槽からぐっと掴んで立ち上がったりと、動きやすくするために使います。
洗面所
I型手すりまたはL型手すり
身支度の時など、ある程度の時間立って作業するので、体を支えたり、姿勢を保持したりする必要があります。
濡れていることもあるので転倒防止にも検討しましょう。
複数箇所に設置ましょう
廊下、階段、トイレの手すりは特に必要です。
移動時や立ち座りの際に転倒・転落するリスクが高まる場所だからです。
ぜひ設置を考えてみてください。
手すりを設置する際の注意点
インターネットで便利に情報が手に入りますし、ホームセンターなども充実してきて、自分で設置することを考える方もいらっしゃると思います。
しかし、手すりは、使う人が体を預けるものです。
やはりかかりつけ医や担当のケアマネージャーなど、専門家の意見をしっかり聞いた上で計画を立て、業者に設置をお願いすることが必要です。
また、今の状況だけに目を向けないということも必要です。
今後使用する方の体の状態が変わることもあります。車いすを使用することもあるでしょう。
それを見越して計画を立てましょう。
補助金を使って手すりを設置
要支援・要介護認定を受けている方の手すり設置に関しては、介護保険を使って補助を受けることもできます。
金銭面での補填があれば、より手厚いリフォームが可能になります。
介護保険を使ったリフォーム(住宅改修)についてはこちらに詳しく書かれています。
⇒高齢者リフォームに使える補助金・助成金【2023年 静岡県版】
早め早めの対策を
今後を見越して、まだ健康なうちに設置を考えることも一つの手です。
バリアフリー化しておけば、体が動かなくなってから急にリフォームを検討しなければならないというリスクを避けられます。
また、家族が急にケガをしたという時にも手すりは助けになります。
色々検討した上で、いつ、どんな設置を行うかを決めること。後で後悔しない選択をしましょう。
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いちまるホーミングでは、現地を調査し、お客様の声を聴き、お客様にとっても、そして介護をしていくご家族の方も今後を快適に暮らしていける最善なプランをご提案いたします。
手すりの形や素材なども、お使いになる方の状態に合わせて様々なものをご提案します。
⇒今までの住宅改修(介護リフォーム)の施工例はこちら
「高齢者・バリアフリー」の欄に、手すり設置の他にも色々なリフォーム例を取りそろえています。
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