リフォーム リフォームブログ
廊下・階段の高齢者・介護リフォーム
安全な廊下・階段にするための高齢者・介護リフォーム
高齢になってくると、足腰が弱くなってくるため、ほんの短い距離でも動くのが辛くなってしまうものです。
一日中居住スペースにこもりっきりという方も少なくないかもしれません。
「そういえば、あそこの部屋に大切な物を置きっぱなしにしている。でもまた片づければいいわね。」
やりたいこと、やらなければならないことをついつい後回しにしてしまう。
その原因の一つとして考えられるのが、廊下、階段の使いづらさです。
「廊下」・「階段」は住宅内の各部屋を利用するための重要な移動スペースです。
高齢になっても、部屋と部屋を自由に、安全に行き来できるようにしておきたいものです。
今回は、部屋と部屋とを結ぶ廊下と階段を安全にリフォームする方法をご紹介します。
安全な廊下・階段にリフォームするメリット
廊下・階段は、部屋から部屋に移動するために、一日の中で何度も行き来しなければならないスペースです。
それだけに転倒のリスクが高くなります。転倒してケガを負い、支援度、介護度を上げてしまったという例も少なくありません。
また、行きたい部屋に思うように行けないという状態を作ってしまうと、家の中で動く範囲を狭めてしまうことになります。
ある程度身体機能が衰えても安心・安全に移動できるように動線を整えておけば、どの部屋にも不自由なく行けることができ、自立した生活が送れるようになります。
できることが増えるということは、ご自身のハリや自信につながります。
安心・安全に動けるための廊下・階段にするためにはどうすればいいのか。
それぞれについて、細かく見ていきたいと思います。
廊下・床の安全リフォーム
廊下の床材
足を滑らせにくく、万が一転倒してもクッション性がある、ケガをしにくい特徴を持つ素材が色々あります。
将来車いすや歩行器を使うようになった時のことを見越して、車いすでも行き来しやすい素材にリフォームするのもおすすめです。
手すりの設置
手すりは移動をしやすくするだけでなく、体のバランスを確保する上でも重要です。
また暗い場所での誘導補助としても使えます。
歩く際、手すりに手を沿わせながら進み、必要なときにはすぐにぎゅっと握るように使用するので、目的の場所まで連続していることが大切です。
現在手すりが必要ない場合でも将来のことを考えて、リフォームの際には内壁に手すり設置用の下地を入れておくと良いでしょう。
廊下幅を広くする
廊下の幅は広く取りましょう。
手すりを使う場合と車いすを使う場合では必要な幅は変わってきます。
また介護される方が並んで歩けるよう、ゆとりを持てると尚使いやすくなります。
車いすを使う場合、廊下の角については、幅が狭いと何度も切り返して曲がる必要があります。
さらにゆとりを持った廊下幅にしましょう。
廊下幅を取るのが難しいようなら、廊下はできるだけ真っすぐになるよう、間取りを考えたいものです。
段差の解消・バリアフリー化
わずかな段差でも引っかかってしまう危険があります。
廊下に段差がある場合や部屋との間の敷居に段差がある場合はつまずいて転倒する恐れがあるため、できるだけ段差は解消しましょう。
足元照明を採用
夜間にトイレへ行く際、足元を照らす足元照明を取り付けておくと安心です。
廊下に出たら点灯するよう、人の動きで反応する人感センサー式のものにすると安全ですし、省エネにもなります。
出入口の開き戸を引き戸にする
部屋の出入口ドアが開き戸の場合、引き戸にすることをおすすめします。
筋力が低下した高齢者にとっては、部屋の内や外に開く開き戸は開閉時に体のバランスを崩す恐れがあります。
またドアが重く感じて開閉する行動が負担に感じることも考えられます。
予算や現状の関係でドアをリフォームできない場合でも、握り玉式のノブをレバー式に変えるだけで開ける力が少なくて済みます。
ヒートショック予防のためには床下暖房
冬場のヒートショック予防には、床下暖房や断熱リフォームがおすすめです。
ヒートショックを予防するためには部屋と廊下の温度差をなくすことが大切。
建物全体の断熱性が低い場合は断熱材を床や壁に入れるリフォームがおすすめです。
さらにフロア全体に床暖房を設置すれば、どこに行っても同じ室温が保てます。
階段の安全リフォーム
手すりの設置
上り下りの際につかまるための手すりがあると、体を支えることができます。
かける体重が腕にも分散されるため、足腰への負担を和らげることにもつながります。
両側に手すりを設置すると、階段での転倒・転落が予防できます。
階段では、上りよりも下りで事故が多い傾向にあります。
両側への設置ができない際には、下りる時の利き手側に取り付けましょう。
グッと掴めるので、転倒・転落の防止になります。
階段の勾配
階段の勾配を緩くするため階段一段あたりの高さを低くすると、上るときも下りるときも足腰に負担がかからなくなります。
また階段の奥行を広くすると高齢者でも転倒・転落しづらく上りやすい階段になります。
階段の形
手すりを両側に付けた場合、一直線にある階段はリズムよく上り下りができますし、一番転倒しづらいと言われています。
しかし一度転倒すると一番下まで転げ落ちてしまう危険があります。
そこでU字階段(回り階段・折り返し階段)へ変更すると、途中で止まることができるので安心です。
直線型でもU字階段でも、踊り場を広くとるとゆったりと上がり下りすることが出来ます。
ご相談ください
勾配の工夫、形の変更については、どのようなケースでも施工できるというわけではありませんが、家の状況次第では、リフォームは可能です。お気軽にご相談ください。
階段の床材
階段の踏み面自体を滑りにくい素材にするか、後付けで滑り止めを重ね張りすることもできます。
貼りつけた滑り止めの高さが高すぎるとそこにつまずいて転倒する恐れがあります。
また滑り止めの効果がありすぎると逆に危険性が増してしまいます。
階段の照明
寝室とトイレが別の階にある場合、夜中の階段の移動はとても危険です。
安全に移動するための工夫の一つに照明器具の設置があります。
一ヶ所を明るく照らすよりは、数ヶ所に分散させて全体を明るくする照明器具の配置をお薦めします。
足元灯が設置できればなお良いですね。
安全な廊下・階段にリフォームするための注意点
手すりなどは自分でも付けられると考えてしまいがちですが、特に介護リフォームの場合は、使う方に合った形にしなければ事故の素になります。
専門家にきちんと問い合わせることが必要です。
かかりつけ医や担当のケアマネージャーに、使う方の体の状況やどんなサポートが必要なのかを問い合わせ、その上で、業者に問い合わせ必要なリフォームは何かを検討しましょう。
その際、今だけではなく先のことを考えたリフォームを検討することも必要です。
現状だけを考えてしまうと、年齢を重ねたり病気などで心身の状態が変わったりした時、使い勝手が悪くなる可能性もあります。
要支援・要介護認定を受けている方の廊下・階段の介護リフォームに関しては、介護保険を使うのも一つの方法です。
金銭面での補填があれば、より手厚いリフォームが可能になります。
介護保険を使ったリフォーム(住宅改修)についてはこちらに詳しく書かれています。
お役立ち情報
介護保険を使ったリフォーム(住宅改修)では、お住まいの市に対して2度の申請が必要になります。
いちまるホーミングでは、住宅改修を申し込んでいただいたお客様に対し、無料でこの2回の申請の書類作成、提出の代行をいたします。
高齢者・介護リフォームご相談ください
今後を見越して、まだ健康なうちにリフォームを考えることも一つの手です。
バリアフリー化しておけば、体が動かなくなってから急にリフォームを検討しなければならないというリスクを避けられます。
まずはご相談ください!
- 家での移動が面倒だ。
- 階段や廊下での移動に疲れてしまう。
- 最近足腰が弱くなり、ふらついたりすべったりすることが多くなった
不安を抱えるそんな時、まずはいちまるホーミングにご相談ください。
廊下・階段のリフォームにどのくらいの金額がかかるか知りたい
そんな時にもいちまるホーミングへご相談ください。
無料で現地調査し、見積させていただきます。
福祉住環境コーディネーターの資格を持つ建築士
高齢の方が今までの家で暮らしていくのはとても不安を感じるものです。
いちまるホーミングには、福祉住環境コーディネーターの資格を持つ建築士が在中しております。
「福祉住環境コーディネーター」は、現在の建築関連資格の中でも、住宅などの介護設備に関する知識に特化した資格制度です。
現地を調査し、お客様の声を聴き、お客様にとっても、そして介護をしていくご家族の方も今後を快適に暮らしていける最善なプランをご提案いたします。
床材、手すりの形や素材なども、お使いになる方の状態に合わせて様々なものをご提案します。
地元焼津のみならず、広範囲に対応!静岡・藤枝・島田までの住宅改修(介護リフォーム)をカバー。
何不自由なく移動できる家でいつまでも笑顔で暮らすことができる。
いちまるホーミングはそんな家づくりをお手伝いします。