愛猫と暮らすリフォーム

おうち時間がきっかけで猫と暮らすようになった方が増えたというお話を聞きます。

室内飼いが主流になりつつある今、人間が暮らす家に猫を家族として迎え入れたのなら、居心地の良い空間を提供して、「この家が大好き」と思ってもらいたいと誰もが願います。

 

しかし、人間と猫の生活スタイルは異なります。一般的な住宅は、猫にとって快適な間取りや設備になっているとはいえません。

思い切って、猫と暮らすためのリフォームを考えてみませんか。

お互いが上手に共存しつつ、どちらも暮らしやすい。

今回は、猫もそしてご家族も心地いい部屋作りについて考えていきたいと思います。

 

猫と暮らす家のポイント

猫は群れを作るよりも単独行動を好みますし、自分の縄張りや好みの場所に対して強くこだわる生き物です。

そのため、猫と暮らす場合は、「猫が一人で居心地よく過ごせる場所」の確保が必要になります。

また、猫は高いところを好みます。そして健康を維持するために適度な運動が必要なので、「運動のできる施設」や「部屋の高い位置まで登れる施設」を作ってあげると喜びますし、「様々な場所を自由に行き来できるようにすること」も大切です。

こうした猫の習性を考えつつ、人も快適に暮らすためにはどんな設備が必要なのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

愛猫と暮らすリフォーム①運動設備

基本的には「寝る・ごはんを食べる・のんびりする」という風に過ごすことが多い猫ですが、本来は狩猟をして生きのびる動物。

飼い猫となってもふとした瞬間、本能的に「走りたい」「ジャンプしたい」「動きたい」と、活発に動く様子も見られるでしょう。

猫は犬と違って散歩に行く習慣がありません。家の中で「動きたい」という気持ちを抑えることは、運動不足に繋がります。

ストレスや病気につながる可能性もありますので、ちゃんと動き回れる場所を確保してあげることが必要です。

猫は高い場所が好きな動物なので、上下に昇って降りるような動きができる設備は喜こんでくれますし、ストレス解消や運動不足にも良いとされています。

キャットタワー

猫の遊具として知られています。

猫が好む素材や休憩場所が備わっていて、猫が自由に上下運動できるものがよいでしょう。

据え置きタイプと固定タイプがあります。活発かどうか、体重はどうかなど、飼っている猫のタイプによって決めるといいでしょう。

 

キャットステップ

キャットタワーは定番ですが、それなりのスペースが必要になります。

キャットステップなら、利用していない壁面にステップを取り付ければいいので省スペースになります。

できるだけ足元に近い、低い位置から天井付近まで、まんべんなく足場を作ること、また、愛猫の体格や性格に合わせていろいろレイアウトを考え取り付けましょう。

 

キャットウォーク

高い場所を自由に行き来できるキャットウォーク。猫は好きな場所に身を落ち着けることができます。

高いところから見下ろせば、飼い主の様子や部屋の様子が見渡せるため、キャットウォークは猫にとても喜ばれます。

 

愛猫と暮らすリフォーム②トイレ

排泄場所は重要です。

猫は清潔好きな動物。

汚れているトイレは使わないという場合もあります。

猫が落ち着けて、かつ人にとっても目が届きやすい（けど目立たない）場所を選んであげると猫も安心してトイレを使うことができます。

清潔に保ちたいので、水が使える場所や、人が使うトイレの近くに設置するといいかもしれません。床材は、水で流せる床材を使うとお掃除しやすいですよ。

猫部屋にトイレを設け、換気扇や空気清浄機などを設置するのもお勧め。他の部屋に臭いが移ることを防ぐことができます。

 

愛猫と暮らすリフォーム③爪とぎ

爪とぎは猫にとって欠かせない行動のひとつです。

爪の鋭さを維持するためのメンテナンスの為ばかりでなく、猫の縄張りを示すアピールでもあります。

猫は気持ちを一旦落ち着かせるためにも爪をとぎます。

興奮したり不安な気持ちになったりしたときに、すぐとげる場所に爪とぎがないと、室内のインテリアや家具を代わりにすることもあります。

爪とぎは複数個準備してあげてください。

 

愛猫と暮らすリフォーム④猫が出入りできるドア

猫ドア。室内から室内を行き来するのに欲しいアイテム。

冷暖房をつけているときや留守にするときなど、扉を閉めておきたいシチュエーションは意外と多いものです。

ドアが閉まっていても猫ドアを付けておけば、猫が自由に出入りすることができます。

自由気ままに家の中を歩き回ることができれば、ストレス軽減にもつながりますし、部屋の外に出たい猫にせがまれて、または部屋に入ってきたい猫に呼ばれて、深夜や早朝に起こされることもなくなりますよ。

 

愛猫と暮らすリフォーム⑤抜け毛対策

猫と暮らす上で課題に感じている人も多いのが「抜け毛」問題。

毎日何度もお掃除をするのは大変ですが、できればきれいな状態をキープしたいですよね。

段差のないフラットな床にすれば、お掃除も楽になります。

愛猫と暮らすリフォーム⑥防臭対策

ペットを飼っていると気になるのが臭いの問題です。飼い主自身は慣れて臭いを感じていなくても、家族以外の人には辛いかもしれません。

防臭対策のひとつとして壁紙を変更する方法があります。

壁紙で汚れに強く、消臭効果のあるものがいろんなメーカーから出ています。

壁紙を消臭機能のあるものに変えることで気になるニオイを抑えることができます。

また、壁紙ではなく珪藻土（けいそうど）等の塗り壁を導入するという手もあります。

細かい気泡が臭い成分を吸着してくれる珪藻土なら、消臭だけでなく調湿作用も期待できるでしょう。

愛猫と暮らすリフォーム⑦床材

足腰への負担を考えた場合、住宅の床には柔らかいフローリング材やクッションフロアを使うのがおすすめです。

猫のように爪を持った動物は、地面に爪を食い込ませることで瞬時に止まったり、急加速したりします。

住宅の床が固く、滑りやすい素材だと、思ったように勢いを止められなかったり、着地の反動が強くなったりするので足腰への負担が大きくなります。

猫の品種によっては元々腰等が悪くなりやすい種類の子もいます。猫の足腰に優しい床材を使いましょう。

現在はペットに適した床材もありますよ。

 

 

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