屋根リフォームの種類とメリットデメリットを解説

「屋根」は住宅の中でも非常に重要な箇所であると理解していても、普段何事もなければ「屋根」をあまり意識することはありません。ましてや見えにくい箇所でもあり、どんな状態になっているのか知る機会もありません。

とは言っても「屋根」は台風や大雨、強い日差しや紫外線などに日々晒されていますので、建物の中でも最もダメージを受けていて、劣化は確実に進んでいる箇所です。

 

そのため定期的なメンテナンスが重要なのですが、メンテナンスをしないままでいると、雨漏りや、台風・地震による被害のリスク度合いが高まってしまいます。

万が一被害にあってしまい屋根リフォームをせざるを得ない状況になってからリフォーム業者に依頼しても、即日工事に取り掛かれるケースは少なく、さらに業者選択の幅も狭まり、結果的に高いリフォーム費用になってしまうこともあります。

 

天候による影響は居住環境によっても違いはありますが、築年数の経過とともに確実に劣化は進んでいます。

不具合が生じる前に点検をして、必要であれば屋根リフォームを実行しておきたいものです。

「自宅の屋根がどんな状態になっているのか」「補修が必要な箇所があるのか」「どんなリフォーム方法があるのか」「どのくらいの費用が掛かるのか」等、気になる内容を検証していきます。

 

屋根リフォームはいつすればいいのか

リフォームを行う目安の時期

屋根の塗り替えリフォームを行う時期の目安は、屋根材の種類や状態によって大きく変わります。

塗り替えを行う目安は以下の通りです。

• トタン屋根…築7年～１０年程度
• スレート屋根…築8年～15年程度
• セメント瓦…築１０年～２０年程度
• ガルバリウム鋼板(金属屋根)…築１０年～２５年程度
• 粘土瓦…築30年程度

メンテナンスが必要な劣化症状

上記のようにある程度の築年数が経過した屋根は、様々な症状が現れてきます。

ではどんな症状があるのか、その症状はどんな要因になっていくのか、具体的にみていきましょう。

 

変色・色あせ

スレート・金属・セメント瓦などには表面に塗装が施されており、その劣化により「変色」「色あせ」などの症状が出てきます。

塗装劣化の初期段階ではありますが、塗膜によって守られてきた防水性能が落ちていくことになり、屋根材の劣化や雨漏りの要因になるので塗装工事が必要です。

 

塗膜の剥がれ・膨れ

スレート・金属・トタンなどの塗装された屋根に起こる症状です。

経年劣化や施工不良によって発生しやすい症状で、塗膜の寿命に近づいている証拠ですので早めの塗装をお願いしましょう。放置しておくと屋根材自体の劣化が加速してしまいます。

 

チョーキング現象(白亜化)

スレート屋根などの塗装されている屋根の表面に触ると、指に塗料が付いてしまうことがありますが、このことを「チョーキング(白亜化)」現象と呼ばれています。

この症状は塗料(塗膜)が劣化している証拠で､塗料の寿命がきているので塗装が必要になります。

 

コケ・藻・カビの発生

防水力が弱まった屋根に水分が残ってしまうことで、コケ・藻・カビが発生してしまいます。この症状は「色あせ」などよりも深刻な状態で、屋根材自体の劣化を進めてしまうと同時に繁殖することで雨漏りの原因になってしまいます。

早めに業者に見てもらい、処置をしてもらうことをおススメします。

 

屋根リフォームの種類と特徴

屋根リフォームの代表的な工事には「屋根塗装工事」・「屋根カバー工法」・「屋根葺き替え工事」の３種類があります。

それぞれの工事の内容と特徴を検証していきましょう。

 

屋根塗装工事

屋根材に大きな損傷がなく、傷みなどが少ない場合に行います。

高圧洗浄で屋根を洗浄し、その屋根に合った塗料を選んで塗装する工事です。

塗装工事の推奨期間	築10年～
費用の目安(平米単価)	3千円/㎡～ ＊屋根面積・工事範囲・塗料の種類等で費用は変わります。足場は別途

屋根塗装工事のメリット

スレート屋根や金属屋根などは、定期的な塗り替えリフォームを行うことで、屋根材そのものの耐久性を高め、水が浸透しにくくなるなど屋根の寿命を延ばすことができます。

3種類のリフォームの中にあっては、比較的費用が掛からずに行える工事になります。

 

屋根塗装工事のデメリット

費用を抑えるために安価な塗料を使用した場合、耐久年数が短く、塗り替えの頻度が多くなることで結果的には総額費用が高くなってしまうケースがあります。

 

屋根カバー工法

カバー工法とは、現状の屋根は撤去せず、新しい屋根材を上から被せる方法になります。

現状の屋根材に錆やヒビがあるものの、下地に傷みが少ないなどの場合に適しています。

スレート屋根・トタン屋根・金属屋根などで施工が可能です。

上から新しい屋根材を被せるため現状の屋根がフラットでなければなりません。瓦のような凹凸がある屋根は不可能になります。

カバー工法の推奨期間	築20年～30年
費用の目安(平米単価)	7千円/㎡～ ＊屋根面積・工事方法・工事範囲によって費用は変わります。足場は別途

カバー工法のメリット

既存の屋根を解体しないので、解体費用と廃材処理費用がいらなくなるので、その分の費用を節約できます。

また屋根材が二重になるので、断熱性及び遮音性が高まる効果が期待できます。

 

カバー工法のデメリット

新しい屋根の下に湿気が溜まることがないように、外気を取り込むための換気口を設けるケースがあります。その場合の費用は発生します。

また屋根が二重になることで現状より屋根が重くなり、耐震性は現状より多少悪くなります。但し、カバー工法で使用する屋根材は軽いものを使用するので大きな負担にはなりませんが、元々の家屋の耐震性能に不安がある場合には、事前に相談することが大事になります。

 

屋根葺き替え工事

現状の劣化した屋根材をすべて取り外し、新しい屋根材に取り換える工事です。

雨漏りが発生しているなど、劣化や腐食がかなり進行した屋根リフォームにも対応できます。

葺き替えの推奨期間	20年～30年以上
費用の目安(平米単価)	1万円/㎡～ ＊屋根面積・工事方法・工事範囲によって費用は変わります。足場は別途

屋根葺き替え工事のメリット

葺き替え工事をする場合、屋根だけを取り換えるのではなくその下地の野地板や防水シートも交換しますので、全体を長く健全に保つことができます。

また既存のモノよりも軽い屋根材を選ぶことで、屋根の軽量化が図れます。軽量化により家全体の重心が低くなり耐震性能が上がるので、地震による倒壊などの被害防止につながります。

 

屋根葺き替え工事のデメリット

３種類の屋根リフォームの中で、費用面では一番費用が掛かります。

新しい屋根材の費用は勿論、既存の屋根材の撤去費からその廃材処理費が発生するためです。

 

現地下見が重要

屋根は家のすべてを守る大切な部位になりますので、リフォームするにあたっては適切な診断と工事が要求されます。

故に経験豊富で信頼のおける業者を選択しなくてはなりません。

また悪徳業者でなくても、実績が乏しい業者を選んでしまった場合も、屋根の状態を正確に把握しないまま工事に掛かってしまい、施工後に不具合が発生するなどのトラブルも少なくありません。

 

業者を選ぶ際には、現地調査をしっかり行い、「工事範囲をきちんと説明できる業者」を選ぶことが大事です。

費用面で左右されずに、今のお住いに長く住み続けるためにも、それぞれの工事方法のメリット・デメリットをしっかり理解した上でリフォーム工事を選びましょう。

いちまるホーミングの取り組み

いちまるホーミングでは、お客様からお問い合わせやご依頼のご連絡をいただいた上で、経験豊富なスタッフが現地に伺います。

スタッフが現地調査を行った内容はしっかりお伝えをし、屋根の状態を正確に把握していただきます。

その調査内容に沿った適切なリフォーム工事をおススメし、お見積を出させていただき、お客様が工事内容と金額に納得していただいた上で、工事の段取りを組ませていただきます。

細かな相談内容から将来的なことまで、お客さまのお話に耳を傾け、ご意向を充分に踏まえたうえで最適なリフォーム提案を行っております。

 

いちまるホーミングは皆さまに寄り添い、静岡から焼津・藤枝・島田までのエリアを網羅した地域に根ざした集団です。

このエリアで「屋根リフォーム」をお考えの皆さまからのご相談を心よりお待ちしております。

無料相談会も随時開催しておりますので、お気軽にお声掛けください。