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減築リフォームで暮らしやすさをアップ!高齢者に優しい空間作り

減築リフォームで暮らしやすさをアップ!高齢者に優しい空間作り

  • 誰もいない部屋なのに掃除をしてもホコリが溜まる
  • 必要以上に家が広く、目の届かない部屋がある
  • 最近足腰が弱ってきて、2階に洗濯物を干しに行くのが辛い

 

生活に合わせて、あえて住まいを狭くする『減築』をご存じでしょうか。

「老後はのんびり過ごすはずだったのに…」とため息をつくことのないように。

今回は、ご高齢の方にとって家をもっと優しい空間にするための「減築リフォーム」について考えていきます。

 

減築リフォームとは

「減築」とは、建物のリフォーム・改築の際に、「床面積を減らすこと」を指し、一般的に「増築」の対義語として使われている言葉です。

減築リフォームには、下記のように色々なケースがあります。

  • 1階・2階の一部を同時に減らす
  • 1階の一部を減らす
  • 2階の一部を減らす
  • 階数を減らす

家族構成の変化などによって使われなくなった部屋を有効活用することができると喜ばれることが多いですが、実は「減築」は、生活の質を改善するためにこそあります。

 

高齢化社会の日本。厚生労働省のデータによると「65歳以上の方」のいる世帯数は全世帯数の約50%。そのうち「夫婦のみの世帯」や「単独世帯」は、実に約65%にもなるそうです。

こういったご家庭では、家に関しても色々な悩みを抱えています。

  • 洗濯物を干したり、掃除をしたりするために1階と2階を何度も往復しなければならない
  • 子供達が使用していた部屋が手付かずになっている。
  • 家がうなぎの寝床のような形になっており、全体が暗い。
  • 仕事を引退して使わなくなった店舗部分が荷物置き場と化している。
  • 目が届かない部分があるので、防犯上とても心配
  • 家が広く一人暮らしの親の介護が大変 …等

 

今後どんな生活を送りたいのか?

家に望むことは何か?

こういった課題を解決するために「減築」をする。

 

誰を中心に暮らしを考えるのかを見定め、空間をいかに活用するかをじっくり検討し、2階建てを平屋にするなど、「生活の質を改善する」ために住まいをあえてコンパクトに改修していく。

 

減築によって生まれ変わった家では、ライフステージの変化によってできた「無駄」がそぎ落とされ、安全な、また快適で楽(シンプル)な生活を送ることができるようになるのです。

 

高齢者に優しい減築リフォーム

では、減築リフォームをすると、どんなところが暮らしやすくなるのか、見ていきましょう。

お客様のお宅の形状やご事情などによって、どんなふうに減築していくかは違ってきますが、共通して必ず得られる効果は、「生活動線が短縮できる」という点と、「省エネでかつ快適な家になる」という点です。

生活動線の短縮

高齢者は足腰が弱くなるため、距離のある廊下やたくさんの部屋があるお住まいでの生活がだんだん難しくなります。

減築して家が小さくなれば、屋内移動が楽になります。

 

料理、洗濯、掃除。毎日欠かせないこういった作業も、年を取ると目が行き届かなくなるもの。

家が小さくなり、使用しない部屋が減れば、より効率的に動けるようになります。

片付けや掃除の手間も少なくなり家事が楽になります。

ここがポイント

トイレ、洗面所、浴室など、衛生的な活動を行う場所も、効率的に移動できるようになれば助かりますね。

毎日意識するようなことはありませんが、何年も住むことを想定すると、生活動線を効率化できるということはとても大切なことです。

 

省エネで尚且つ快適な家に

家の中が広いと、エアコンの効率が悪くなり電気代が高くなってしまいます。

部屋数が少なくなることで、空調機器の台数も抑えられますし、不要なスペースの撤去で、冷暖房の効きも良くなります。

また減築する場所によっては、日当たりや風通しが改善され、冷暖房の使用頻度を減らしても快適に過ごしていただけるようになります。

トータルで光熱費削減が期待できます。

 

生活拠点を1階だけにする

思い切って2階を無くし、生活拠点を一階だけにすると更に暮らしやすくなります。

 

高齢になってくると足腰の筋力が低下します。

2階がなくなり階段の上り下りから解放されれば、体力的な負担が大幅に減るばかりでなく、滑りや踏み外し、つまずきといった事故もなくなります。

1階で生活が完結することから、無駄な動きが少なくなり移動自体も楽になります。

万が一介護が必要になった場合も比較的、移動が楽になります。

更に、減築すると耐震性の向上も期待できる場合があります。

2階建て以上の建物は、上のフロアの重さを支えている1階部分に、日々負担がかかっています。

減築で住宅全体を軽くすることで、建物の劣化を防ぎやすくなりますし、また地震の際の揺れの影響も小さくなるので、安心です。

 

減らしたスペースの活用

床面積を減らすことによって、新しく活用できるスペースが生まれます。

駐車スペースを設けることができたり、広いバルコニーを作ったり、今まであきらめていたスペースを手に入れることができます。

例えば、減築し間取りも一新して趣味部屋を実現すれば、家での楽しみも増え、更に快適な生活を手に入れることができますよ。

 

合わせて段差解消、手すり設置も

減築リフォームの際には、ぜひ家の中の「暮らしにくさ」の洗い出しをしましょう。

家の中の小さな段差を解消したり、廊下に手すりを付けたりすれば、つまづき、転倒といった事故のリスクが減ります。

ここがポイント

他にも、風呂場や脱衣室を暖かくしてヒートショックを防ぐ、滑らない床材を選ぶ、指先の力が弱まることを考えて取っ手を大きくしておく。

こういったバリアフリーへの配慮をしておくと、この先を長く安全に過ごせる家になります。

 

減築リフォームでの補助金活用

減築リフォームは既存の建物の無駄な部分を削るという施工なので、家が小さくなる分、外壁や屋根部分も少なくなるため工事費も抑えられます。

建て替えに比較すると、多くの場合安めの費用で施工できます。

 

とは言え減築リフォームにはまとまった費用が必要になりますから、「今後のことを考えると、うちはちょっと…」と躊躇する方もいらっしゃいます。

そんな時に心強いのが補助金です。

減築リフォームの施工内容によって、賢く使えると助かりますね。

住宅省エネキャンペーン2025

省エネ性能を一定水準以上向上させる断熱施工に

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、家庭部門の省エネを強力に推進するため、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入等の住宅省エネ化を支援する以下の補助事業の総称です。

 

先進的窓リノベ2025事業(環境省)

既存住宅の窓・ドアを省エネ効果の高い断熱窓・ドアに変更することに対して、補助金が交付されます。

 

給湯省エネ2025事業(経済産業省)

特に省エネ性能の高い高効率給湯器の設置に対して補助金が交付されます。

 

子育てグリーン住宅支援事業(国土交通省)

「子育て」と銘打っていますが、誰もが使える補助金です。

子育て世帯・若者夫婦世帯、またその他の世帯対しても、開口部や外壁、屋根、天井又は床の断熱、エコ住宅設備設置など、幅広い改修に対して補助金が交付されます。

 

介護保険を使った住宅改修

介護の向上・住宅のバリアフリー化に関わる施工に

介護保険では、要支援・要介護認定を受けた場合に、サービスの一つとして、小規模な住宅改修(介護リフォーム)の改修費用を補填してもらうことができます。

高齢者にとって危険な「転倒」や「転落」を起こさないための改修費用の一部が補填されます。

 

長期優良住宅化リフォーム推進事業

耐震性能・省エネ性能などを向上させる施工に

期優良住宅化リフォーム推進事業では、既存住宅の長寿命化や複数世帯の同居のために実施するリフォームに対し、国が工事に要する費用の一部を支援してくれます。

 

対象となる工事は色々あります。

  • 事業が定める特定の性能項目を一定の基準まで向上させる工事
  • 高齢期に備えた住まいへの改修工事
  • 三世代同居対応改修工事費  …等

いちまるホーミングにお任せいただければ、ご自分のリフォーム内容にどんな補助金が使えるのかというご相談にも対応いたしますし、申請のサポートもしっかりさせていただきます。

 

減築リフォーム事例

ご主人の仕事部屋を減築した事例です。

お客様には以前から、「駐車場スペースが狭い」、「玄関までの歩道スペースが狭い」という悩みがありました。

 

高齢になると駐車場スペースや歩道が狭いことがケガや事故の原因になることが予想されます。

仕事を退職したため使用頻度が減って持て余していた、玄関わきの仕事部屋を減築リフォームすれば、悩みの解消になるのではないかと考え相談に来られました。

 

お客様とご相談させていただき、減築したスペースは、駐車スペースや歩道を広げるために有効活用することになりました。

  • 駐車スペースは、ゆったり車が出し入れしやすくなりました。砂利敷きから芝生とカラフルなコンクリートの平板への変更で、見た目も明るく、ホコリも立ちにくくなりました。
  • 以前の庭を見直し、門扉や階段、フェンスも設け、玄関からの行き来も楽になるようスペースを確保することができました。
  • 一部屋減築したため、玄関や居間に光と風が入るようになりました。
  • 減築によりできたスペースに畑を作ることで、運動不足の解消や野菜を作ることの喜びも得られるというプラスαの効果もありました。

 

いちまるホーミングにお任せください

減築は、不要部分を整理し現在の住まいを見つめ直すことにもなります。それにより、家の不具合や不便さを改善することができます。

しかし注意しなければならない点も。

 

建物の立地する地域の建蔽(けんぺい)率や容積率といった建物の規模が、用途地域の見直しなどで、建物を建てた当時よりも厳しくなっている場合があります。

一旦減築すると、元の広さには戻せないこともありますので、しっかり計画して必要なものを削らないようにすることが大切です。

 

いちまるホーミングにお任せいただければ、お客さまの要望・相談に真摯に向き合い、いろいろな角度からアドバイスをし、皆様の大切な土地を最大限有効活用できるよう提案をいたします。

また必要なものをコンパクトにまとめることはもちろんですが、リフォーム後も快適で健康的な暮らしができるよう、最適な提案をいたします。

 

相談から施工、アフターケアまでを一貫して担当。

アフターフォローの際も担当者が変わらず対応するため、施工後もスムーズな相談が可能です。

地域密着の会社ならではのアフターフォロー体制で長期間のメンテナンスサポートを実施しいたします。

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